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白山麓ラム肉 順調に出荷中 放牧で育てる山立会 2年目で15頭見込み

2022年1月14日 05時00分 (1月14日 12時12分更新)
白山麓産のラム肉を届けた(右から)山立会の有本勲代表、山本真奈未さん、ぶどうの木の米田岳人総料理長=金沢市岩出町で(一部画像処理)

白山麓産のラム肉を届けた(右から)山立会の有本勲代表、山本真奈未さん、ぶどうの木の米田岳人総料理長=金沢市岩出町で(一部画像処理)

 白山麓の耕作放棄地でヒツジを放牧している白山市木滑(きなめり)の里山総合会社「山立会(やまだちかい)」が、順調に白山麓産ラム肉の出荷数を増やしている。初年は四頭のみだったが、挑戦二年目となる今年は、三倍以上の十五頭を出荷できる見込み。十一日には、さっそく五頭分(一キロ約三千〜一万円)を初出荷し、希望する県内の料理店に半身の枝肉を届けた。(吉田拓海)
 木滑では、住民の高齢化などで手入れができなくなった田畑の荒廃が進む。イノシシやサルによる獣害も深刻なため、新たに作物を育てにくい状況にある。そこで、県立大(野々市市末松)や住民団体「白山麓羊推進協議会」が二〇一四年、ヒツジの放牧に乗り出した。その協議会も高齢化で解散を余儀なくされたため、食肉加工のノウハウを持つ山立会が二年前、ラム肉の生産を受け継いだ。

「将来的には200頭まで増やす」

 現在は、親羊十二頭と、出荷された五頭を除く子羊十頭を、冬季用の畜舎で育てている。二十五日と来月八日にも出荷する。飼育を担当する山本真奈未さん(24)は「ヒツジは病気になりやすいので管理は大変。将来的には、二百頭に増やすのが目標」と話す。
 十三日には、飲食店ぶどうの木(金沢市岩出町)を訪れ、同店の米田岳人(たけひと)総料理長(56)が新鮮なラム肉を受け取った。米田総料理長は「脂も程よくのり、赤身もしっかりと仕上がっている。値段は張るが、県産の貴重なラム肉を見守っていきたい」と話した。同店では香味野菜を添えて炭火で調理するなどして、今週以降に提供する予定。
 ラム肉はフランス料理店エンヌ(金沢市本町)や、小松市の飲食店などにも納品するほか、山立会のネット通販サイトや、同社が運営する山立会食堂(木滑)でも数量限定で販売や提供する予定。ラム肉や白山麓の幸を味わえる食事会の開催も構想している。同社の有本勲代表(38)は「安定した生産が目標。耕作放棄地の景観維持にもつながる。白山麓産のラム肉を味わって」と話す。

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