フェアウエイバンカー脱出ポイント
2022年1月13日 05時00分
今回はフェアウエイバンカーでの打ち方について説明します。アドレスの時とスイングの時に、それぞれ気をつけるポイントがあります。足場の良くないバンカーから本来の番手に近い飛距離を出すためにも、このポイントを頭に入れるようにしてください。 (取材・構成 堤誠人)
3点に注意して
フェアウエイバンカーから打つ時に大切なのは、クラブのヘッドが入ってくる高さとボールに当たる時のコンタクトに気をつけることです。
飛ばそうとするとヘッドがボールの手前に落ちてダフったり、手首がほどけたりするミスが起こりやすくなります。逆にダフリを嫌がって体ごと突っ込んでしまい、トップしてしまうミスが出ることもあります。こうなると、なかなか距離を出すことはできません。
また、バンカーでは芝の上よりもバランスが取りづらくなるので、少し足を埋める作業も必要になってきます。足を埋めた分、体の位置も低くなるので、その分、クラブを短く握ることが大切になります。これが、アドレスの時に気をつけることの一つです。これだけでボールを当てやすくなってきます。
もう一つ、気をつけることはボールを置く位置です。バンカーから脱出させることだけを考えると、普段よりもボールを右に置いても大丈夫です。クラブを短く持った分、少しボールに近づいても構いません。こうすることによってもボールを捉えることが簡単になります。
そして、スイングの時に気をつけることは上半身の回転を意識して打つことです。下半身をあまり大きく使いすぎてしまうと、ヘッドが入る位置を一定にすることが難しくなります。なので、あまり下半身を使わず上半身をメインに、しっかりと回転を使いながら打つ意識を持つことが大切です。
しっかりと上半身を使ってスイングすると、クリーンにボールを捉えることができるようになります。また、本来の番手通りの距離は出ないとしても、半分か1つくらい落ちる番手のクラブで出せる距離は出るようになると思います。
例えば、7番アイアンで150ヤードくらい打つ人なら135~140ヤードくらいを、この打ち方で狙うとパーオン率も上がると思いますし、距離感もそろってくると思います。
このように打てば薄く、長くターフを取れるようになるので、これだけでもボールに当てやすくなります。このポイントを意識して打ってみてください。
【旅ノート】あけましておめでとうございます 選手をサポートしながら今年も優勝狙います
新年あけましておめでとうございます。
2022年も今まで以上にゴルフを勉強して、1年を振り返った際に「成長できているな」と思えるような年にしたいなと考えています。
個人的な目標は、難しいことではありますが、コーチとしてサポートさせていただいている選手と共に優勝するということ。そして、少しでも皆さまの力になれるように勉強して、トレーナーやパッティングコーチなどいろいろな方々と協力し合いながらジュニアを育成できるような仕組みをつくること。これらの取り組みを精いっぱい精進してまいりたいと思います。
この連載も、引き続きよろしくお願いいたします!
▼目澤秀憲(めざわ・ひでのり) 1991(平成3)年2月17日生まれ、東京都出身の30歳。埼玉平成高、日大卒。大学卒業後に米ボストンへ語学留学し、日本人では数人しか持っていないTPIレベル3を取得。コーチとして河本結、有村智恵、永峰咲希らを指導し、河本の米ツアー参戦や永峰の国内メジャー大会制覇などに導く。昨年からは松山英樹と専属コーチ契約を結び、米ツアーに同行している。
取材協力 キングフィールズゴルフクラブ(千葉県市原市新巻377番地)
(電)0436(36)6111=代表
(毎月第2・4木曜日の紙面に掲載)
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