本文へ移動

合格に転ばぬダルマ 小浜で縁起物作り最盛期

2022年1月13日 05時00分 (1月13日 10時20分更新)
柄本さん夫婦によって、一筆、一筆丁寧に手作りされる合格ダルマ=12日、小浜市のツカモト民芸センターで(蓮覚寺宏絵撮影)

柄本さん夫婦によって、一筆、一筆丁寧に手作りされる合格ダルマ=12日、小浜市のツカモト民芸センターで(蓮覚寺宏絵撮影)

 底が平らで転ばない「合格ダルマ」作りが、小浜市福谷のツカモト民芸センターで最盛期を迎えている。受験の縁起物として注文が相次いでおり、現代の名工に選ばれている職人の柄本忠彦さん(74)と妻の直江さん(63)が休む間もなく作業。「コロナ禍で頑張っている受験生を後押しできればうれしい」と願いを込めて顔を描いている。
 ダルマは、柄本さんが独自の技法で五十年以上作り続けている。赤や黄、緑、黒が混じる樹脂を固め、なたなどで砕いて四角すいや台形に成形。つや出しや角取りで磨き上げ、顔の部分に筆を使い分けながら絵付けしている。受験シーズンに向けて用意する合格ダルマは同市の神宮寺で祈とうを受けている。
 雄々しい眉毛で目は上の方や正面を見据え、口を結んだ表情は、厳しくも温かく受験生を見守り、激励する。一体一体の色合いや表情が異なるため、店に来て見比べ、気に入ったダルマを選んでもらうよう呼び掛けている。
 柄本さんは「夢を追い掛け、前を向く若者は応援したくなる。まずは合格をつかみ取ってほしい」とエールを送り、直江さんは「たくさん作っても一人のもとに届くのは一体。心を込めて丁寧に描いています」と話した。三月までのシーズン中に三百個ほどを製作する予定。大小の置物サイズがあり、一つ千三百円から。火、水曜日定休で一月は無休。(問)同センター=0770(52)2590 (鈴村隆一)

関連キーワード

おすすめ情報