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<EYES> ZIP-FMナビゲーター 荒戸完さん 魔法のあいさつ

2022年1月13日 05時00分 (1月13日 10時53分更新)
 あいさつをするのが苦手だという女子高校生から、そのことが原因で学校でトラブルを抱えているとの相談が届いた。
 何を隠そう私もあいさつが苦手だった。しかしあいさつを重視する環境で多くの時間を過ごしてきた。柔道部では大きな声であいさつをしなければならず、思春期の私にはつらかった。そこであいさつを極限まで簡略化することにした。
 実はあいさつというのは「おはようございます」「お疲れさまです」の二つで足りる。私が身を置くラジオ業界もそう。しかし驚くのはまだ早い。何と私は、基本的にたった一つで乗り切っている。
 文字にすると「おーざーっすー」だ。状況に応じて「おはようございます」や「お疲れさまです」に聞こえるように、口腔(こうこう)内の形状や発音スピードをコントロールしている。「おはようございます」は「お・ざ・す」さえ相手に届けばあいさつだと認識される。「お疲れさまです」は「ざ」をZとSの中間の音で発音する。その中途半端な「ざ」が「つかれさ」を表してくれ、「お疲れさまです」と言っているように聞こえる(はずだ)。
 この「おーざーっすー」にどれだけ救われたか分からない。あいさつをしないと罪人のように扱われてしまうが、面倒で照れくさい。そんな時にも自分のプライドを傷つけず社会性をも担保してくれる魔法の言葉。あいさつが苦手だという方はぜひチャレンジしてみてほしい。
 彼女にはこの曲を贈りたい。英語圏ではワッサーップが「おーざーっすー」の感覚に最も近い気がする。米国のラッパー、A$AP Rocky(エイサップ ロッキー)の「Wassup(ワッサーップ)」。
 中高生からの荒戸完さんへの相談を受け付けます。氏名(掲載は匿名)、学年、相談内容、連絡先を中日新聞教育報道部(下記メールアドレス)まで。
kyoiku@chunichi.co.jp

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