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中間貯蔵候補地 「あらゆる可能性追求」 関電社長 知事に現状報告

2022年1月12日 05時00分 (1月12日 09時57分更新)

杉本知事(右)に課題解決の方針を話す森本社長(左)=県庁で


 関西電力の森本孝社長が十一日、杉本達治知事への新年あいさつで県庁を訪れ、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の候補地を「二〇二三年末までに県外に確定させる」としている約束について、計画の進み具合を説明した。自ら関係者に直接働きかけていると説明した一方、候補地については「あらゆる可能性を追求する」と述べるにとどめた。
 森本社長は中間貯蔵施設の問題に「当社の最も重要な課題の一つ」と言及し、昨年四月に社内チームの体制を強化したと報告。自ら月に一回以上のペースで、チームのメンバーらから関係各所との調整状況を聞き取り、指示を出していると話した。
 期限内の確定への決意をあらためて「不退転の覚悟で取り組む」と表明。杉本知事の「大切なのはスピード感と人間関係だ」との発言に「私自らが先頭に立ち、国や電事連(電気事業連合会)ともさらに連携を強化する」と応じた。
 一方で昨年二月に提示した、他の電力各社が青森県むつ市に造る中間貯蔵施設を共同利用する案には触れなかった。面談後の取材では、むつ市案が今も選択肢の一つなのか問われ「具体的な地点について一つ一つのコメントは全て控える」と答えた。
 このほか面談では、国と電力事業者、自治体が原発立地地域の将来像を考える「共創会議」で、杉本知事から関電主導の新たな地域活性化策を求められていることに対し「電気事業にとどまることなく幅広く知恵を絞っている」と述べた。三月までに開かれる次回の会議で内容を示すとみられる。 (浅井貴司)

敦賀原発2号機 経営方針を説明


原電社長、知事らを訪問

 日本原子力発電(原電)の村松衛社長が十一日、県庁を訪れ、杉本達治知事に新年のあいさつをして今後の経営方針を説明した。地質データに関する資料の不適切な書き換えで再稼働へ向けた審査が中断している敦賀原発2号機(敦賀市)について「社内規定を見直し、皆さまから信頼されるような業務プロセスの構築に努めている。真摯(しんし)に対応する」と述べた。
 原子力規制委員会は、資料の信頼性を確保することが重要とし、原電に体制改善を促している。杉本知事は「地元にも分かりやすく説明することで安心を与えられる」と指摘し、村松社長は「敦賀2号機の状況を県民に平易な言葉でしっかり説明できるように努める」と応じた。
 計画が停滞している敦賀3、4号機の増設については、温室効果ガス排出実質ゼロへ向けて必須として「引き続き予定地の安全管理に努めながら実現に向けて対応する」と話した。
 村松社長は敦賀市役所も訪問。敦賀2号機の審査中断について渕上隆信市長は「品質管理のプロセス、業務改善をしっかりやらないと審査にたどり着かないと感じる。一回リセットした方が前に進みやすい。社内体制を構築してほしい」と求めた。 (浅井貴司、栗田啓右)

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