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【北の富士コラム】少し感情的になってしまったが彼の指導力は認めざるを得ない…熱海富士こそが救世主に見えてきた

2022年1月11日 05時00分

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矢後を寄り切る熱海富士(右)

矢後を寄り切る熱海富士(右)

◇10日 大相撲初場所2日目(両国国技館)
 2日目は仕事が無かったので、幕下上位からずーっとテレビ観戦。約4時間、すっかり疲れてしまった。しかし幕下上位の相撲はなかなか面白かった。幕下も上位ともなれば、上から落ちて再起を図るベテランと、一気に十両昇進を狙う若手力士たちがしのぎを削る難しい位置でもある。
 幕下上位まで順調に上がってきても、一度つまずくと厚い壁にぶち当たる。清国さんは大鵬さんとほぼ同時ぐらいに昇進していったが、結局、4年間くらい足止めを食ってしまった。この日も10年近く頑張っている力士を見ることができたが、何が何でも十両に上がろうとする気力には頭が下がる。なんとか昇進させてやりたいものだ。
 その一方では熱海富士のような10代の若い力士もいる。私が今一番注目している力士である。序ノ口優勝をした時の初々しい少年が、1年で筆頭にまで上がってきてすでに2勝目を挙げた。ぽっちゃりしていた体が見事にたくましくなっている。
 上背もあるし、足腰も頑丈そうである。とにかくバランスが良い。それと相撲の質が良い。長身でありながら頭でしっかり当たれるし、前に出る相撲はすでに完成度が高い。腰がしっかり割れているし、差し手の方に寄る基本がすでに身に付いている。
 高校まで相撲は取っていたらしいが、それほど目立つような選手ではなかったと聞く。それが角界に入って短期間で急成長を遂げたのだから驚きである。元々、素質はあったのだろうが、入門した部屋が良かった。
 伊勢ケ浜親方は日馬富士と照ノ富士の2横綱を誕生させ、古くは安美錦兄弟や宝富士、錦富士等々関取衆を数多く輩出している。私も千代の富士と北勝海、巴富士、影虎、若の富士、その他幾人かの関取を作ったが、伊勢ケ浜親方には負けそうである。
 少し感情的になり、ムキになってしまったが、彼の指導力は認めざるを得ない。私はかねがね相撲界にも大谷選手のような若者が出現してくれることを妄想してきたが、夢のようで、無理な話と思っていたが、今は熱海富士を見て希望が湧いてきた。熱海富士こそが救世主に見えてきた。
 私の話がおかしかったら、笑ってください。何なら今場所残る相撲全部、十両で取らせてみるがいい。立派に勝ち越すだろう。と、夢のような事を書いてしまった。
 正気に戻って幕内の取組に目を向けよう。貴景勝は勢いに乗り過ぎて大失敗。こんな負け方を元気負けとも言う。3日目からは土俵際は慎重に出ることだ。照ノ富士は若隆景にうまく攻められ苦戦したが、慌てる様子もなく小手投げで決めた。強いことは強いが、少し強引さが目立つ。要注意であろう。
 ところで宇良は大丈夫かな。恐らく脳振とうだろうが心配だ。勝負に執着するのは立派だが、粘りすぎはいけない。少しだけのつもりが熱海富士の話が長すぎた。でも注目の力士であることは間違いはない。
 それでは飯にします。くじらのコロ「脂身のベーコン」をいただいたので、野菜たっぷりの三平汁を作ったが結構うまかった。3日目は寒くなりそうです。気を付けましょう。(元横綱)
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