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<2022伝統の灯 再び>(3)野沢温泉村道祖神祭り

2022年1月4日 05時00分 (1月4日 14時28分更新)
今年こそは道祖神祭りを開催したいと語る富井惣代=野沢温泉村で

今年こそは道祖神祭りを開催したいと語る富井惣代=野沢温泉村で

  • 今年こそは道祖神祭りを開催したいと語る富井惣代=野沢温泉村で
  • 激しい攻防を繰り広げる村民と厄男たち=2015年1月15日、野沢温泉村で

野沢組惣代 富井良仁さん(66)

 野沢温泉村の「道祖神祭り」は、江戸時代後期に始まったとされる伝統ある祭りで国の重要無形民俗文化財です。日本三大火祭りの一つに数えられ、一月に行われます。夜を徹して組み上げられる木組みの社殿への火付けを巡る攻防が見どころです。
 主役となるのは、数えで四十二歳、二十五歳の厄年の村の男性です。他の村民と火の付いたたいまつでたたき合いながら厄をはらい、子どもの健やかな成長を祈願します。クライマックスで社殿に火を付けて燃やしますが、社殿の組み立て方は前年に厄年だった村の男性や祭りの保存会から口承されてきました。
 その大きさは祭りが開かれる年によって異なりますが、高さは約二十メートルにもなり、組み立てるには五本の柱が必要です。最初にご神木を切り出し、社殿の四隅と中央に立てます。次に柱の周りに縦と横で互い違いに材木を何層にも組み合わせ、最後に屋根になる枝の束をかぶせます。くぎは使わず、木を縄で縛って組み立てますが、ずれないように縛るには独特の技術が必要です。
 ただ、社殿の組み立て方は文書や図面には残していません。祭りの中止が続けば、組み立て方を継承できなくなる恐れが...

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