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白バイを追え! 完全独走の青学大が設定した〝仮想ライバル〟【箱根駅伝】

2022年1月3日 20時59分

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8区、富士山を背に力走する青学大・佐藤一世(代表撮影)

8区、富士山を背に力走する青学大・佐藤一世(代表撮影)

◇3日 第98回箱根駅伝復路(箱根・芦ノ湖―東京・大手町)
 青学大が完全復活の圧勝劇だ。フレッシュグリーンのたすきが、2年ぶりに栄光のゴールへと飛び込んできた。2020年の優勝時に樹立した大会記録を1分41秒更新し、2位順大に10分51秒の大差をつける歴史的な圧勝。大手町で宙を舞った原晋監督(54)は「大アッパレ快走。学生たちをほめたい。過去最強軍団と称しておりましたが、口だけでなく現実のものとなりました」と声を弾ませた。
 昨年11月の全日本大学駅伝で駒大に8秒差で負けて2位。力はあるのに勝ちきれない。その歯がゆさが選手たちを強く、たくましくした。その惜敗以降に調子を上げた選手が続出。大砲はいないが、今回エントリーした16人の選手が1万メートル28分台という走力はチーム史上初。選手層の厚さと、優勝がほぼ決まってからも全力を出し切る攻めの走りで快挙を遂げた。
 往路に区間賞はなかったがトップに立った3区以降、各走者が区間上位の走りで首位を堅持。復路は7区岸本が区間賞の走りで2位との差を広げ、9区中村唯翔(3年)、10区中倉が続けて区間新をたたき出した。特に中村は昨年の箱根駅伝での2区14位の責任を感じ、その裏のコースとなっている9区での雪辱だった。
 追うべき選手も、競り合う選手もいない単独走状態。それでも記録を塗り替えることができた。中村は「区間新を出したい、最低でも区間賞を取りたいと思っていて、本当に優勝したい気持ちもあった。白バイと中継車を、前を走る選手だと思って走っていた」と説明する。
 アンカーに主将の飯田を配置した全日本大学駅伝後、原監督は自らの采配ミスを認めた。そこから「迷ったときは攻めろ」はチームの合言葉となった。最も悔しい思いをした飯田は、この大会開幕の前日に「自分たちの力を発揮できれば、ほかを圧倒して圧勝することができる」と仲間に言い聞かせた。自身も4区で区間3位。有言実行で快挙を成し遂げた青学大が、新たな黄金時代の扉を開いた。
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