新聞切り抜き作品コンクール優秀賞 木村優花さん・楠田菖さん・久保公希さん

2020年2月15日 16時58分 (5月27日 05時18分更新)

■切り抜き作品審査 関商工高の3人優秀賞

土木と防災 つながり理解 就職、進学へ「勉強になった」

作品を前に受賞を喜ぶ(左から)久保さん、楠田さん、木村さん=岐阜県関市の関商工高で

 中部9県の小中高生を対象にした「第26回新聞切り抜き作品コンクール」(中日新聞社主催)高校の部で、岐阜県関市関商工高校建設工学科土木類型の3年生3人の作品が優秀賞に輝いた。3人は「写真や文章を見ることで、自然の怖さや助け合う心の温かさを感じた」と受賞の喜びを語った。(鈴木太郎)
 作品名は「自然災害~危ない日本を救え」。木村優花さん(18)、楠田菖(あやめ)さん(18)、久保公希さん(18)が社会基盤工学の授業で制作した。昨年1年間に起きた災害関連のニュースを中心に、23の記事を集めた。東日本の広い範囲に洪水被害を及ぼした昨年の台風19号や、関市を襲った2018年7月の豪雨からの復興を取り上げた。久保さんは「これから土木の仕事をする上で、防災は切っても切れないテーマ。それぞれが心を動かされた記事を選んだ」と語る。
 災害の現状や悲惨さ、対策の遅れを指摘する記事を右側に、災害への備えや被災地支援に関わる前向きなニュースを左側に集め、それぞれにコメントを添えた。中央には3人が「ハードだけでなくソフト面での防災対策が必要」などとまとめた。読みやすくするため、「安心」「癒えぬ悲しみ」「対策怠る」といった見出しを効果的に活用した。
 木村さんは地元建設会社、楠田さんは同県美濃市役所への就職が、久保さんは工業系専門学校への進学が決まっている。楠田さんは「警報や避難指示の対応の遅れを指摘する記事は、行政に就職する立場からも勉強になった」と振り返る。
 3人は制作をきっかけに、「ニュースへの関心が高まった」と口をそろえる。木村さんは「新聞を読むと、自分の想像より被害が深刻だと分かった。技術職として被害が少しでも減るようなインフラをつくりたい」と力を込めた。
 同校が土木類型の授業に切り抜き作品制作を取り入れて4年目。担当する浅野伸保教諭(38)は「防災以外にも、土木やインフラに関するニュースは世の中に多い。授業で学ぶ内容と社会とのつながりを理解する上で新聞は役立っている」と効果を語った。

(2月15日付 中日新聞朝刊中濃版より)

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