競輪・橋本優己 本人も驚く昇級スピード「これほどA級で勝てるとは…」【2022年期待の若手紹介】
2022年1月1日 14時52分
順調だ。いや、橋本自身も少し驚くほど早い歩みだ。新期となるこの1月から初めてのS級。A級3班戦とA級1・2班戦の2つの階層をデビューからわずか3期(1年半)で通過してみせた。「S級には3年目で上がればいいと思っていた。これほどA級で勝てるとは思ってなかった」。父で師匠でもある大祐も「アドバイスをしっかりと聞いた上で自分流にもアレンジするから教えがいがある。今後はS級だから全ての面でもう2、3ランク上げていってほしい。特性の地脚を生かして、より早いところで仕掛けてくれれば」と期待を膨らませる。
父の言う通り本当の戦いはこれからだ。競輪界のトップ選手がしのぎを削るS級戦を自力で戦い、上位に定着するのは容易なことではない。しかし、将来計画や今後の戦い方をしっかりと考えている橋本なら、きっと大丈夫だろう。「10年かけて自力を上げていくイメージでやっていき、10年後に選手として完成させたい。逃げ、まくり、自在…、今のトップ選手のように何でもできるタイプになりたいですね。だから横に動く練習もしているんですよ」。その理想は松浦悠士、郡司浩平であり、身近では山口拳矢。デビュー最速でビッグVを果たした山口の存在は「トップレベルが分かるし、高いレベルの練習もできる。恵まれた環境です」と感謝する。
S級デビュー予定はきょう元日に開幕する高松F1。「早くG1を走ってみたい。22年は23年のビッグに出るための権利を取る1年にしたい。例えば、1着を数多く取れば出られるウィナーズC(G2)を狙いたいですね」。無限の可能性を秘めている21歳だ。
▼橋本優己(はしもと・ゆうき) 2000(平成12)年1月5日生まれの21歳。岐阜県大垣市出身。177センチ、80キロ。血液型はO。ホームバンクは大垣。師匠は橋本大祐(父)。岐阜第一高等学校卒業後、117期生として日本競輪選手養成所に入所(在校27位)。2020年5月29日、小倉でデビュー(ルーキーシリーズ)。初優勝は同年7月の松阪)。通算成績は118戦71勝、優勝9回。
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