中日いきいき学習賞 稲見久子さん

2020年2月26日 14時33分 (5月27日 05時18分更新)

■家庭科授業で記事活用 南山高女子部・稲見久子さん

生徒たちと新聞切り抜きコンクールの作品を見る稲見さん(前列右から2番目)=名古屋市昭和区の南山高女子部で

 中日いきいき学習賞を受賞した稲見久子さんは、南山高校女子部の家庭科教諭。2012年度から「新聞切り抜きコンクール」に応募を始め、同校を毎年受賞者を出す常連校に育て上げた。「私は子どもたちの中に種をまいただけ。芽が出たのは子どもたちの力」と生徒たちの成長を見守る。
 応募のきっかけは、当時担当した高校1年生が、模試で語彙(ごい)力の低下を指摘されたことだった。稲見さんは、家庭科の授業でできることがないかと考えていたところ、新聞切り抜きコンクールの応募記事に目が留まった。コンクールに向け、50分間の授業の冒頭は、2、3人の生徒に、気になった記事を3分間で紹介してもらうことから始めるようになった。
 2、3年前までは、出産や環境など、家庭科に関係する記事のみを扱っていた。もっと視野を広げたいが、家庭科という教科で、どこまでのテーマを扱っていいのか。悩んでいた時に背中を押してくれたのが、ある女性記者からの言葉だった。「新聞って家庭に届けられるものだから、まるごと家庭科じゃない」。新聞に載っている全ての記事をテーマとして扱えるようにした。
 「生徒たちには、社会に出た時にリーダーになってもらいたい。新聞は全ての教科に関係する記事が載っている。ネットと違い、自分の気になるもの以外も目に入る。そういうものがたまっていって自分の引き出しになる。コンクールを通して、試験に出る勉強以外のことも学んでもらいたい」と願う。
(2月26日付 中日新聞朝刊市民総合版より)

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