本文へ移動

【ボクシング畑中清詞評論】井岡一翔、アンカハス戦見据え無理をせず危険を冒さず…余裕を残して終わるのもスタイルだ

2021年12月31日 22時26分

このエントリーをはてなブックマークに追加
福永亮次に格の違いを見せた井岡一翔

福永亮次に格の違いを見せた井岡一翔

 ◇31日 ボクシングWBOスーパーフライ級タイトルマッチ 井岡一翔ー福永亮次(大田区総合体育館)
 思った通り井岡のワンサイドの試合だった。井岡は予定していたアンカハス戦がコロナで流れての福永戦だった。格の違いは否めず、井岡のうまさが際立った。なんと言っても井岡はパンチをもらわなかった。福永は35歳でつかんだビッグチャンス。人生を懸けて挑んだにしては物足りなかった。
 15勝14KOと高いKO率からリトルパッキャオと言われていた福永だったが、大人と子どものようで井岡を脅かすこともなかった。もっと豪快かつ大胆な攻撃で王者を苦しめる戦いを見せてほしかった。しかし井岡のディフェンスは以前にも増して良かった。本当は倒して格の違いを見せたかったのだろうが、それをしないのが井岡で、決して無理をせず危険を冒さない。余裕を残して終わるのも井岡スタイルだからだ。
 アンカハスとは1試合を挟んでグローブを交える話も耳にしている。福永戦はアンカハス戦を前にした練習だったのだろう。余裕を残して終わっている。ファンのためには倒して華を見せたかっただろうが、井岡にとって福永はアンカハス戦を見据えて仕上げていただけに、今回の快勝も計算通りだったと言える。(元WBC世界スーパーバンタム級王者、本紙評論家)

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ