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原発処理水、放出前提揺らぐ 21年3割減「23年春満杯」後ずれか

2021年12月30日 05時00分 (12月30日 05時00分更新)
タンクが林立する福島第一原発構内=2019年、福島県大熊町で、本社ヘリ「おおづる」から

タンクが林立する福島第一原発構内=2019年、福島県大熊町で、本社ヘリ「おおづる」から

  • タンクが林立する福島第一原発構内=2019年、福島県大熊町で、本社ヘリ「おおづる」から
 東京電力福島第一原発でたまり続ける汚染水を浄化処理した水(処理水)の二〇二一年分の量が、前年より約三割減ったことが本紙の調べで分かった。一日当たりの増加量は百二十六トンで、前年の百七十トンから大幅に減少。建屋屋根の補修が進み、汚染水発生源である雨水の建屋流入が抑えられたことが要因とみられる。東電は「二三年春ごろ」に保管タンクが満杯になると主張しているが、本紙試算では満杯は「二三年九月初め」となり、放出を急ぐ前提の期限が変わる。
 汚染水は二十四時間体制で浄化処理されており、汚染水の発生量は処理水とほぼ同じと想定できる。
 東電は一日百五十トンの汚染水が発生した場合、「二三年春ごろ」に保管タンクが満杯になると主張し、処理水の海洋放出に向けた準備を急いでいる。しかし、一日百三十トンならば、タンク満杯は「二三年九月初め」と秋までとなり、放出を急ぐ前提の期限が変わる。
 二一年分の処理水の量は前年よりも降水量が増えたものの、一万八千トン減り四万五千トン。一六年の四分の一にまで減少した。
 東電が毎週公表する処理水の貯蔵量を基に、一五年以降の年...

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