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<2021三河回顧> (下)松坂屋豊田店閉店 

2021年12月29日 05時00分 (12月29日 11時00分更新)
9月30日、閉店を惜しむ客に見守られ、セレモニーで頭を下げる渡辺智邦店長(中央)ら=豊田市の松坂屋豊田店で

9月30日、閉店を惜しむ客に見守られ、セレモニーで頭を下げる渡辺智邦店長(中央)ら=豊田市の松坂屋豊田店で

  • 9月30日、閉店を惜しむ客に見守られ、セレモニーで頭を下げる渡辺智邦店長(中央)ら=豊田市の松坂屋豊田店で
  • 改装中のビルを囲うフェンスに描かれた絵画=豊田市で
 「寂しくなるね」
 九月三十日、豊田市の松坂屋豊田店の店員に、なじみの客が声をかけたり、店内を記念撮影したりしていた。三河地方で最後まで残っていたこの百貨店は同日、二十年間の営業を終えた。
 閉店時間後、ゆっくりシャッターが下りるのを出入り口前に集まった人たちが拍手で見守った。この店が地元に愛されていたことを示す印象深い光景だった。
 近年、各地で難しい戦いを強いられてきた百貨店の苦境は、豊田市でも例外ではなかった。名鉄豊田市駅からすぐ、周囲にはペデストリアンデッキを挟んで直結する駐車場もあり、決して便の悪い場所ではないが、売上高は徐々に減少。撤退が発表された二〇二〇年春時点は赤字ではなかったものの、アパレルブランドを中心とした取引先テナントの弱体化もあり、時代の流れにあらがえなかった。
 閉店の余韻もさめやらぬ十月初旬、豊田そごう、松坂屋豊田店と続いた百貨店の流れを引き継ぎ、名古屋三越などが出店すると発表。一〜六階の松坂屋跡地を改装した上で、二階に「三越豊田」が小型の百貨店として入居する。
 松坂屋が入っていた商業ビルは今、改装工事のフェンスに囲まれ、名古屋三越など新店舗を迎える来春の再オー...

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