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北朝鮮、日韓の協力者を「遠隔操作」 大物工作員、外貨獲得に暗躍

2021年12月29日 05時00分 (12月29日 05時01分更新)
北朝鮮の大物工作員「リ・ホナム」が工作活動の拠点とする中国遼寧省丹東。北朝鮮との国境にある貿易都市だ=2018年8月、城内康伸撮影

北朝鮮の大物工作員「リ・ホナム」が工作活動の拠点とする中国遼寧省丹東。北朝鮮との国境にある貿易都市だ=2018年8月、城内康伸撮影

  • 北朝鮮の大物工作員「リ・ホナム」が工作活動の拠点とする中国遼寧省丹東。北朝鮮との国境にある貿易都市だ=2018年8月、城内康伸撮影
 日本の携帯電話番号を使って韓国でスパイ活動を展開し、日本国内では韓国籍の男女に指示して外貨を稼ぐ−。「リ・ホナム」を名乗る北朝鮮工作員は日韓で協力者を獲得、「遠隔操作」で工作活動を展開していた。北朝鮮高官の肩書を用いて南北の経済協力事業でもたびたび登場。日韓の関係当局の間では以前から大物工作員として、その名が知られていた。
(城内康伸)
■中国拠点
 北朝鮮消息筋によると、リ工作員は一九五四年生まれ。名門の金日成(キムイルソン)総合大経済学部を卒業後、情報機関の作戦部(現在は偵察総局)で工作活動をスタートさせた。中国の北京や瀋陽、丹東を拠点に活動。南北経済協力を進めるため「民族経済協力会」参事などの肩書で韓国の政財官界幹部と接触して暗躍してきた。
 九〇年代には韓国情報機関の工作員で「黒金星」の活動名を持つ朴采緒(パクチェソ)氏と接触。二人は二〇〇五年、韓国企業の広告で南北の人気女性歌手を共演させる事業に関わったとされる。
 韓国検察は一〇年、朴氏がリ工作員に取り込まれ、軍事機密を渡したとして起訴、有罪になって収監された。朴氏の手記を基に韓国で一八年に製作...

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