本文へ移動

うなりを上げるオイルマネー 米ツアーとサウジ対立は来年決着するのだろうか?【武川玲子コラム】

2021年12月28日 18時42分

このエントリーをはてなブックマークに追加
ミケルソン(AP)

ミケルソン(AP)

◇コラム「米ツアー見聞録」
 米ツアーとサウジアラビアの対立は来年決着するのだろうか?
 サウジアラビアで年明けの2月3日に開幕する「サウジ・インターナショナル」に米ツアーのトップランカー、30人ほどが出場を希望した。同じ週に米ツアーが重なる場合、別の大会への出場希望者はツアーの許可が必要となる。
 サウジアラビアは近年、潤沢なオイルマネーを背景に新しいツアー構想を打ち上げる。グレグ・ノーマン(オーストラリア)を最高経営責任者(CEO)に新会社を設立した。優秀なスタッフを集める活発な活動は米ツアーとの対立を深めている。
 冒頭の大会は今年まで欧州ツアーの大会だったが、オイルマネーが動く。サウジアラビアは2億ドル(約228億円)以上を投資し、来年から10大会を開催するアジアツアーの一環に組み込んだ。参戦希望メンバーに前年覇者のダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、ブライソン・デシャンボー(いずれも米国)らそうそうたる名前が並んだ。
 米ツアーのジェイ・モナハン会長は悩んだ末に出場を認めた。ただし条件を付けた。来年以降、同週に行われる「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」への出場だ。
 過去5年に一度も出場していない選手には今後3年のうち2度の出場を義務付けた。過去5年に一度でも出場した場合も、今後2年以内の出場を条件としている。「大会とスポンサーを守るため」とモナハン会長。トップランカーこぞっての欠場は大きな痛手だが、来年以降は大会に戻ってくることが保証された。
 サウジ・インターナショナルはこれから選手にアピアランスマネー(出場料)を支払う。超ビッグネームへのその額は100万ドル(約1億1400万円)。最低でも1人30万ドル(約3420万円)が渡ると推定される。さらにチャーター機での送迎付きという歓待ぶり。果たして今後、共存共栄の道があるのか。選手の動きにも注目したい。(全米ゴルフ記者協会会員)
おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ