プロサッカー選手 サウサンプトンFC 吉田麻也さん(「プロ野球選手」関連)

2020年2月8日 00時00分 (10月6日 12時46分更新)

ジョークを交えて語る吉田選手

 10日に2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けたアジア予選の初戦を迎える日本代表。キャプテンを務めるのが、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCに所属する吉田麻也選手(31)です。6月、多忙なオフを過ごしていた吉田選手を小学生記者が直撃。一流の心得から引退後のビジョンまで、大いに語ってもらいました。

強気で挑戦 結果出す

 「本物だ!」。会見場に吉田選手が姿を見せると、記者たちから感嘆の声が漏れました。緊張を解きほぐすように「よろしく!」と一人一人と握手を交わすと、取材が始まりました。
 テーマは、日本人選手が海外の本場で戦うということ。世界最高峰といわれるリーグで8シーズン目を迎えた吉田選手がまず挙げたのは語学力、そして自己主張する力でした。「言い争いはしょっちゅうで、自分の意見を主張することがすごく大事。そうしないと仲間に認めてもらえない」
 もちろん、日々の努力は欠かせません。移籍後、当たり負けしない体をつくるため体重を10キロ増やしました。一方で太りすぎないよう食事に気を使い、夕食は必ず奥さんが作る和食です。
 それでも勝てない相手もいます。世界最高のセンターバックと呼ばれるオランダ代表のファンダイク選手ともポジション争いを経験。「どうやったら勝てるかを日々考えることで、彼から学び、成長できた」と振り返りました。

ライバルから学び成長も

 吉田選手の挑戦は、記者たちと同じ12歳の時、親戚の住む愛知県に旅行に来たついでに受けた名古屋グランパスの下部組織の入団テストから始まりました。
 「厳しい環境でもがんばれる源は?」との質問には、「自分にしかできないチャレンジをしていること」。プレミアリーグで通用した日本人選手は数少なく、センターバックは吉田選手だけ。「自分が道を切り開いていきたい」という思いがあります。数年前まで海外挑戦するのは攻撃的な選手ばかりでしたが、今はその思いに導かれるように、若手のセンターバックが次々と海を渡っています。
 引退後のビジョンも語ってくれました。昨年、難しい条件や英語のテストをクリアし、日本人選手で初めてイギリスの永住権を取得。「ヨーロッパで指導者になり、経験を積んで日本に戻りたい」と明かしつつ、「10年後、監督としてみんなのことをクビにしちゃうかもよ」と笑わせました。
3度目のW杯は、主将として挑みます。「意見を求められるし、言葉の選び方には気を付けています。前主将の長谷部誠さんのように、自分のことよりチームのことを最優先で考えます」。目標は悲願のベスト8。「僕にとってはラストチャンス。明日がW杯の初戦だったらと自分に言い聞かせ、日々生活している」と力を込めました。
 一流になるためのヒントをちりばめながら、和やかに接してくれた吉田選手。夢のような時間は、あっという間に過ぎていきました。(構成・宮崎厚志)
<これまでの歩み>
2000年 名古屋グランパスの下部組織の入団テストに合格
  07年 名古屋グランパスでプロデビュー
  08年 北京オリンピック出場
  09年 シーズン後にオランダのVVVフェンロに移籍
  10年 日本代表に初選出
  12年 ロンドンオリンピックに出場し、主将として4位に貢献。サウサンプトンに移籍
  14年 W杯ブラジル大会に出場
  18年 W杯ロシア大会に出場
 <吉田選手から>
 僕は自分のことを特別だとは思っていません。1クラス20人しかいない長崎県のど田舎で育って、みんなから「プロなんて絶対無理だよ」って言われたし、海外に移籍する時も当時の監督から「まだ早い」と言われた。僕にできて、みんなにできないということは絶対にないので、自分で自分に限界をつくらず、挑戦する気持ちを持ち続けてください。
<2019年9月8日掲載>

昨シーズンのプレミアリーグの試合でゴールを決めたチームメートと喜び合う吉田選手

吉田麻也選手と写真に納まる小学生記者ら

主将として日本代表の親善試合でプレーする吉田選手=茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで

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