ラグビー選手 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 姫野和樹さん(「プロ野球選手」関連)

2020年2月8日 00時00分 (10月6日 13時00分更新)

試合前の円陣で主将として声を掛ける姫野選手=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

 目の離せない試合展開と激しいぶつかり合いで、世界中で人気の球技・ラグビー。来年、初めて日本で開催されるワールドカップで活躍を期待されているのが、日本代表でトヨタ自動車ヴェルブリッツ所属の姫野和樹選手(24)です。9月1日のトップリーグ開幕戦を前に、こども記者が直撃しました。

世界にトライ 熱いプレー

 涼しい風が緑の芝をなでた夕方のグラウンドで、こども記者たちが息をのみました。生でラグビーを観戦するのは全員初めて。30人の巨漢が一個の楕円球を巡って激しくぶつかり合う様子に、グイグイ引き込まれていきます。トップリーグ開幕を2週間後に控えた練習試合。注目の姫野選手にトライはありませんでしたが、相手を一撃で倒す強烈なタックルや、ボールを抱えて突っ込み攻撃の起点となるプレー、また試合の主導権を左右するスクラムの一員として、勝利に大きく貢献しました。
 昨年、新人ながらチームの主将に抜てきされました。前後半開始前の円陣で「トヨタ!!」と叫ぶと、仲間たちが「ONE TEAM !!」と応えます。試合中も声を掛け続けますが、記者が主将として意識していることを問うと「もともと声が出る方じゃなかった。自分なりのリーダーシップを考えたとき、姿、行動で見せたい、絶対に一番がんばると決めた」と教えてくれました。
 ラグビー界の新星として注目が集まる姫野選手。ジュニア時代から将来を期待され、指導者からは「一流であれ」と声を掛けられてきました。ただ、その言葉の本当の意図がわかったのは、帝京大時代のこと。1年時に左足の甲を骨折し、長いリハビリを乗り越え復帰しますが、レギュラーだった4年時にも右足の甲を骨折してしまいます。
「一流であれ」教え信条に
 そんなとき、岩出雅之監督にも「一流であれ」と言われ、姫野選手はその意味を問いました。「吹っ飛ばされても、失敗しても、すぐに立ち上がって行動できるやつが一流だ」。そう答えられ、挫折やミスをしないことではなく、大事なのはその後と知ります。以来「一流」が信条に。記者に試合中の心掛けを質問され、「倒れてもすぐ起き上がること」と即答しました。
 トヨタ自動車の日本人選手はプロ契約ではなく社員。姫野選手も仕事と練習を両立させながら、世界と戦う体をつくっています。記者がけがの予防法を聞くと「体づくりでも、攻めたら守る」と返答。週4回のウエートトレーニングで自分を追い込んだら、食事や体のケアなど回復も一生懸命に。こうして筋肉のよろいをまとっていきます。また休みの日は仲間とワイワイ騒いで、あえてラグビーのことは忘れるそうです。
 トップリーグ開幕戦は豊田スタジアムに昨年の王者サントリーを迎えます。目標を問われ「トヨタで優勝すること」と答えた姫野選手。責任と期待を背負う背中が大きく感じられました。(構成・宮崎厚志)
<これまでの歩み>
 2007年 名古屋市御田中でラグビーを始める
10、11年 愛知・春日丘高で全国高校ラグビー大会に出場
   17年 帝京大で大学選手権8連覇に貢献。トヨタ自動車に入社し、キャプテン就任。日本代表デビュー
   18年 トップリーグ新人賞受賞
<姫野選手から>
 サッカーも野球もバレーボールもやったけど、ラグビーが一番楽しくて、そのまま突き進んできた人生です。つらいことや苦しいことも含めてラグビーが好き。みんなも心から楽しめるものを見つけてください。
<2018年8月26日掲載>

相手のタックルを振り切って突破=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

パスを出す姫野選手=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(小学生記者撮影)

姫野和樹選手を取材する小学生記者たち=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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