異色“空飛ぶ女性レフェリー”が高校ラグビー開幕戦で主審「緊張であっという間」現役パイロット神村さん
2021年12月27日 20時35分
高校生ラガーマンの祭典を、異色の女性レフェリーが彩った。27日に東大阪市の花園ラグビー場で開幕した第101回全国高校ラグビー。開会式は行われなかったが、第1グラウンドの第1試合という”オープニングゲーム”の光泉カトリック(滋賀)―坂出第一(香川)では、神村英理さん(31)が主審を務めた。
全国高校大会で男子の試合を女性レフェリーが裁いたのは第99回大会の高橋真弓さん、上原睦未さんに続く3人目となり、オープニングゲームは初めてだ。
「大役を与えていただき感謝しています。大会全体のレフリングの指針を示す役目もあるし、いろいろ準備をして臨みましたが、緊張してあっという間に終わってしまいました」
神村さんは選手としても日本代表5キャップを持つ。2014年に行われたW杯予選にも出場した経歴を持つが、それより際立つのは職業。日本航空系列のジェイ・エアーに勤務する現役の女性パイロットなのだ。
「仕事との調整が大変なのは他のレフェリーの方も同じだと思いますが、出張が多くて練習場所の確保が難しいこと、フライトスケジュールがいったん決まると変更ができないのでレフェリー依頼に対応できず、試合を吹く機会が限られることはちょっと厳しい」
パイロットをしながらのレフェリー生活の難しさをそう話すが、一方では「ラグビーのレフェリーとパイロットの仕事は似ているところもある。細かいところにとらわれすぎずに全体を、次のことを見なきゃいけない。私はそれが苦手だったのですが、勉強になります」と二刀流の魅力も語る。
大役を終えた『空飛ぶ女性レフェリー』は「大きなけが人もなく(試合が)終わって良かった」と安心した表情で話した。
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