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男子 敦賀気比 奮闘23位 全国高校駅伝 女子 鯖江46位  

2021年12月27日 05時00分 (12月27日 10時13分更新)

 全国高校駅伝競走大会が二十六日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とするコースで開かれた。県勢は男子(7区間、42・195キロ)の敦賀気比(敦賀市)が県勢最高タイムを18秒更新し2時間6分58秒で23位。36位だった過去二年間を大きく上回る奮闘を見せた。女子(5区間、21・0975キロ)の鯖江(鯖江市)は1時間18分17秒で46位だった。
 三年連続三回目出場の敦賀気比は、斎藤将也(三年)が1区の県勢最高記録を17秒縮める29分16秒の区間11位でたすきリレー。後続が少しずつ順位を落としたものの、5区の筑紫昂太(二年)が区間16位の好走を見せるなど粘り、1区の流れを絶やさなかった。
 三年連続七回目出場の鯖江は、1区の酒井心希(二年)が途中で体調を崩して立ち止まるなどのアクシデントがあり、他校に大きく離され最下位に。ただ、2区の末本愛菜(三年)らが懸命に前を目指し、4区の木村茉央(一年)で一つ順位を上げた。

勢いよくスタートする敦賀気比1区の斎藤=京都市のたけびしスタジアム京都で(中嶋大撮影)

 敦賀気比・斎藤背中で引っ張る

 1区の県勢最高記録を更新し、11位でたすきをつないだ敦賀気比の斎藤将也(三年)。中盤までは余力を残しながら二番手集団の後方を走り、7キロすぎで集団から飛び出した。仲間に自信と勢いを与えた頼れる主将は、チームを背中で引っ張ってきた。
 過去二大会は3区と4区を走り、順位を落として全国の実力校との差を痛感した。「都大路にいい思い出がない」。同じ練習をしていたら同じ結果になるだけ。全国で戦うには選手全員が速くなる必要があった。主将になった今年、練習メニューを変えたいと監督に申し出た。個人練習を減らし、集団練習を増やすことで選手間の競争意識を芽生えさせた。「強くなりたい人だけなればいい」という雰囲気をなくせるよう、仲間には厳しい言葉も掛けた。苦しい日々が実を結び、九選手が5000メートルを14分台で走れるようになり層が厚くなった。
 この日、7区の中島温(はる)(一年)は「キャプテンの走りを見て、やるぞと思った」と奮い立った。チームは県勢最高タイムを達成。斎藤は「新たな歴史をつくった。これから後輩につなげていってほしい」と悲願の県勢最高順位17位の更新を次世代に託した。 (牧悠平)

46位でゴールする鯖江アンカーの中村=京都市のたけびしスタジアム京都で(星野大輔撮影)

 鯖江・中村 ゴール後の景色「宝物」

 目標だった県勢最高記録の更新には程遠い結果だったが、初の都大路となった鯖江のアンカー・中村愛莉(三年)はゴール後の景色を「宝物」と話した。緩やかな下り坂で落ち着いてペースを維持し、「1秒でも速いタイムを」と後半で最後の力を振り絞った。
 一年生の時は補欠、二年はメンバー外。大会で活躍する同級生を横目に「悔しい、情けない」と唇をかんだ。坂井市内の実家から高校まで電車で片道一時間弱。「強くなるために一分も無駄にしたくない」と寮生活を始めたのは昨年の大会後。駅伝に全てを懸けると決めた。通学時間の関係で参加しにくかった朝練や練習後のミーティングに集中できるようになり、3000メートルの自己記録を1分以上縮めた。
 レース後、佐藤拓監督は「心折れずに自分たちの駅伝をした。成長したんだな」とたたえた。それでも中村は「ここは通過点」と言い切る。「まだまだ強くなりたい」と小学生の時に憧れた五輪出場を目指し、大学でも駅伝を続ける。 (牧悠平)

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