新庄ビッグボス「このことは初めてしゃべります」「立浪さんに憧れて…」首脳陣に直訴したこと【日本ハム】
2022年1月1日 10時00分
BIGBOSS、大いに語る! 今季から日本ハムを率いる「ビッグボス」こと新庄剛志監督(49)が本紙のインタビューに応じ、胸に秘める思いを告白した。同じく新しく就任した中日・立浪和義監督(52)に対する熱い思いを始め、自らの人生哲学、現在のフィーバーぶりに対する率直な考えに加えて、名古屋と北海道の雰囲気を盛り上げるための“新庄流”提言も披露。今オフのプロ野球を大いに盛り上げてきたビッグボス節。2022年の新春一発目を存分にご堪能あれ。
◇ ◇
―野球人気の低迷を一度野球から離れた立場でどう見ていましたか
新庄監督「人気が低迷していることすら分かっていなかったからね。野球に興味なかったから。で、(今は)プロ野球自体を明るくさせた自信はあります。話題にしてもらえるということはオレが今までやってきたことが正しかったということですよね。だって、驚きの声の方が多いんだもん!『あいつが…』ということはオレ、勝ちですよ。この時点で。(就任に)驚きました?」
―かなり驚きました
「変えてくれそうというスリリング感が僕にあるから面白いと思う。でも、『言っていること、やっていることは意外と昭和じゃね?』みたいなところが昔からある。もちろん、昭和の考えですよ!しかし、常にいろんなことを考えて面白いものを提供したい。そうじゃないと飽きられる」
―中日では立浪和義さんが新監督に就任しました。縁みたいなものは
「僕、勝手な思いで立浪さんを見ていたんです…。僕がタイガースの2軍で、中日と1軍が甲子園で戦ったのを見たときに立浪さんのファインプレーを2個見た。『この人、かっこいい!』と思ったんです。PLの立浪さんという存在は(母校の)西日本短大付属高校の石貫さんという2つ上の先輩が甲子園で対戦した時に立浪さんが主将をやっていて知っていた。それで、タイガースで見て『あ~っ。この人が立浪さんなんだ』って…」
「立浪さんはショートなんだけど、僕の大好きな『キャプテン』という漫画の青葉というチームのエースがかぶったんですよ。で、立浪さんがショートをした。試合を見た次の日にコーチに『ショートをやらせてください』と言って、僕は(外野から)内野にいったんです。立浪さんに憧れ、あの格好良さを立浪さんみたいに遊撃で見せたいということで、すぐ(首脳陣に)言いに行ったから。僕、このことは初めてしゃべります」
―では、憧れの選手
「もう、憧れの大先輩ですよ!」
―その人と比較される
「立浪さんはこういうルールでやって、僕はこういうルールでやっている。でも、最終的には一緒なんですよ。立浪さんが求めているものと僕が求めているものって。全く一緒のことをただやっているだけで。別の考えじゃないんです。一緒」
―交流戦で戦います
「立浪さんが監督になった。僕が憧れた立浪さんが中日の監督になっただけで、中日の色が変わった。日本ハムの色も変わった。ここで注目は集まると思います。地上波でやってほしいですよ。(北海道と名古屋で)同時に地上波でやってもらえたら、またさらに面白い。次の対戦が日本シリーズになるか分からないですけど、ちょっとした土台をつくっておいてくれたらうれしいかなっていう楽しみはあります」
―新庄剛志という人間が考える格好良さとは
「すべてにおいて成功者。でも、成功するためには、地道なつまらない努力をしていって、成功してクレージーに暴れていくというのが格好いい人間じゃないかなというのはすごく感じる」
―僕の考える格好良さとは背筋が伸びて…
「そういうものじゃない。見た目の格好良さというのは、ほんのわずかの格好良さでしかない。トータル的な格好良さというのは、人間性もあり、説得力もあり、話題性もあり。で、ファッション性やら、今の時代に合っているものを全体に一つにまとめて進んでいく格好良さが、僕にとっての格好良さかな」
―そんなボスですが、監督を長くやらないのではと思っているのですが
「分かる?」
―長いスパンではないなとは思っています
「3年という数字が僕の人生のキーポイントになっているんです。3年までに違う考えになって2(年)になるかもしれないし、1(年)かもしれないし。でも、自分の中で1はありえない。2(年目)に対して暴れて輝かせるという段階をつくっていきながら、(1年目に)上の場所にいるかもしれない。その場所に行っていなかったら、2(年目)を目指して準備させる。だから、選手は競争。『今日はスタメンかな』と毎日思わせる」
―ある意味でシビア
「納得しないと思う。選手は。でも、それでいいんです。嫌われてもいいし、何と思われようがいい。思った通りやっていろんなことを言われたら言われたでいいんですよ。最終的には勝たないと。ユニホームを1年でも長く選手に着させるのが仕事だし、駄目な選手を切るのが仕事。それはハッキリしています」
―今回は本当にありがとうございました
「名古屋、楽しみだなぁ!ナゴヤドーム、大好きだったし。ありがとうございました」
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