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有馬記念を制したエフフォーリア それにしても横山武騎手はいくつのパターンを考えていたのか【本城雅人コラム】

2021年12月27日 06時00分

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エフフォーリアで有馬記念を制した横山武騎手

エフフォーリアで有馬記念を制した横山武騎手

◇コラム「ぱかぱか日和」
 これが3歳馬の競馬か。23歳の若きジョッキーの騎乗か。横山武史のエフフォーリアが有馬記念を制した。春の皐月賞、秋の天皇賞、いずれも完璧なレースだったが、今回も他馬を寄せ付けなかった。これで年度代表馬に大きく前進した。日本ダービーは2着に敗れはしたが、その差はわずか鼻差だった。われわれはもしや、とんでもない馬と出会ったのかもしれない。
 それにしても横山武騎手はいくつのパターンを考えていたのか。向正面では9番手、クロノジェネシスをマークしていく展開は決して描いていたベストのものではなかっただろう。だが慌てず、馬の力を信じた堂々たるもの。それが中山の急坂を一気に駆け上がっていく馬のエネルギーにつながった。この1年、エフフォーリアとともに横山武騎手の存在は、若手の精鋭から脂が乗ったトップジョッキーの域まで達した。その成長曲線は同年代の頃の武豊騎手に次ぐもの、そう言っても過言ではない。
 アーモンドアイ、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス…。ジャパンCのコントレイルを除くと、ここ数年の古馬戦線は牝馬が主役だったが、これで男馬が覇権を取り戻した。なによりも獲ったG1タイトルの距離がいい。中山2000メートル、東京2000メートル、中山2500メートル。東京の軽い馬場も、中山の重たい馬場も、距離も2500メートルもこなしたまさに万能型。来年はどれだけのG1を手にするか。どのカテゴリーがベストなのか。それを見つけることからして楽しみだ。
 父親のエピファネイアの価値も上がった。すでに社台スタリオンステーションが来年の種付け料を発表。エピファネイアは1800万円とロードカナロアの1500万円を抜いた。
 エフフォーリアという3歳王者、そして同馬での3勝を含めてG1を年間4勝した横山武史。2022年に向け、競馬界は間違いなく次のフェーズに入った。(作家)

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