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平和願う人形、近江八幡に 米国宣教師の孫贈る、ヴォーリズ学園で歓迎式

2021年12月26日 16時00分 (12月26日 16時00分更新)
新たに贈られた人形を手にするヴォーリズ学園や滋賀YMCAの関係者とモーアさん(右から2人目)=近江八幡市のヴォーリズ学園平和礼拝堂で

新たに贈られた人形を手にするヴォーリズ学園や滋賀YMCAの関係者とモーアさん(右から2人目)=近江八幡市のヴォーリズ学園平和礼拝堂で

  • 新たに贈られた人形を手にするヴォーリズ学園や滋賀YMCAの関係者とモーアさん(右から2人目)=近江八幡市のヴォーリズ学園平和礼拝堂で
  • オンラインで歓迎式に出席したギューリック3世さん(左)と妻のフランシスさん=近江八幡市のヴォーリズ学園平和礼拝堂で
  • 戦前に贈られ、県内に現存する4体の友情人形。歓迎式で勢ぞろいした=近江八幡市のヴォーリズ学園平和礼拝堂で
 戦前、日米の友好を願って、米国の宣教師から日本に「青い目の人形」が贈られた。世界平和の大切さを伝えようと、宣教師の孫が24日、新たな人形3体を、近江八幡市の学校などに贈った。戦前に贈られ、県内に残る4体の人形と対面するシーンもあった。 (松瀬晴行)
 人形での交流は一九二七年、米国の宣教師で明治中期に来日し、西日本各地の教会や学校に勤務した故シドニー・ギューリックと、親しかった実業家の渋沢栄一が発案。建築家ヴォーリズらが協力して、民間レベルの交流として一万二千七百三十九体を、全国の小学校や幼稚園に贈った。戦時中は敵国の人形として多くが破壊され、県内では四体だけが現存する。
 ギューリックの孫でメリーランド大教授のシドニー・ギューリック三世さん(85)が、近江八幡市のヴォーリズ学園に人形がないことを知り、今の子どもたちに改めて平和と友好の尊さを伝えようと、新たに三体を贈ることになった。
 学園の平和礼拝堂で二十四日、人形の歓迎式が開かれ、ギューリック三世さんが妻のフランシスさん(80)とともにオンラインで出席。「皆さんの笑顔を見ることができて格別」とあいさつした。親交がある日野町在住のオースティン・モーアさん(59)が、学園と学園の認定こども園、滋賀YMCAの関係者に手渡した。
 戦前の四体がある彦根市稲枝北小と日野町日野小、甲賀市甲南第二小、大津市平野小の各校長らも出席。四体は会場に展示され、新たな人形と対面した。
 近江兄弟社小六年の大村匡利君は「もし戦争が起きたら、戦わずに人形を贈りたい。戦争は二度としない。強い思いを心にとどめたい」と英語を交えて感謝の手紙を読んだ。学園の藤澤俊樹理事長(65)は「世界はつながり、影響し合っている。世界全体や未来のことを考えたい」と語った。

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