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<ながの回顧2021> (5)御嶽山噴火災害

2021年12月26日 05時00分 (12月26日 13時14分更新)
立ち入り規制が続く八丁ダルミで慰霊する遺族ら=9月26日、王滝村の御嶽山で

立ち入り規制が続く八丁ダルミで慰霊する遺族ら=9月26日、王滝村の御嶽山で

 死者五十八人、行方不明者五人に上った二〇一四年の御嶽山噴火災害。遺族らは九月、噴火後から入山規制が続く山頂近くの尾根筋「八丁ダルミ」での慰霊をかなえた。麓の王滝村が特別に許可し、遺族らは大切な人が最後にいた場所に近づいた。
 慰霊は七年目を迎える前日、九月二十六日にあった。当日は雨が降り、標高が高くなるにつれ、時折身を切るような寒風が吹いた。登山の途中で遺族に取材したが、手がかじかんで文字が書きにくかったことを覚えている。
 午前十一時三十分ごろ、遺族ら八人が八丁ダルミに入ると、不思議と雨脚は弱まり、霧も少し晴れた。報道陣は規制区域外から見ることになったが、遺族らが横一列に並び、噴火発生時刻の十一時五十二分に黙とうする様子は分かった。
 次男の所祐樹さん=当時(26)=を失った愛知県一宮市の父清和さん(60)は「やっとここまで来たよ」と呼び掛けたという。亡くなった山頂直下は危険で立ち入ることができず「まだ行けないのか」と無念を口にしていた。村は来年度以降、付近にシェルターを置いて規制緩和を目指す。
 体力の問題などで途中下山した遺族もいた。所祐樹さんの交際相手、丹羽由紀さん=当時(24)=を...

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