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千畝の「命のビザ」の実物初公開 名駅の百貨店で生誕120年展

2021年12月24日 05時00分 (12月24日 05時00分更新)
杉原千畝の生涯を紹介する多くの史料が展示された会場=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で

杉原千畝の生涯を紹介する多くの史料が展示された会場=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で

  • 杉原千畝の生涯を紹介する多くの史料が展示された会場=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で
  • 杉原が発給したビザの実物=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で
 第二次世界大戦中の東欧でユダヤ人難民に日本通過ビザを発給した元外交官・杉原千畝=岐阜県出身=の生誕百二十年を記念する「杉原千畝展−命のビザに刻まれた想(おも)い」(NPO杉原千畝命のビザ、中日新聞社など主催)が二十三日、名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で始まった。ビザの実物など、国内初公開の史料もある。来年一月九日まで。
 杉原は、東欧リトアニア領事館の領事代理だった一九四〇年、二千枚以上のビザを外務省の許可なく発給した。展示ではその生涯を、百五十点の史料や写真で振り返る。
 ビザの実物は二点あり、うち一点は、リトアニアから日本経由で米国に渡ったポーランド生まれのビクター・ギリンスキーさん(87)が提供。杉原の孫で、NPO副理事長の杉原まどかさんによると、米国から日本に初めて「里帰り」したビザだという。
 このほか、杉原自身がビザ発給当時を「苦慮、苦悶(くもん)の揚げ句、私はついに人道、博愛精神第一という結論を得た」と振り返った手記も展示。母校の名古屋市立平和小(中区)二年時の通信簿、志願兵として陸軍に入った二十歳ごろの写真も並ぶ。
 開場セレモニーには、ギリンスキーさんがオンラインで出席し「ビザのおかげで、何千人もの命が救われた恩は一生忘れない」と感謝。まどかさんは「祖父は晩年、人のためになるなら何でもしたいと話していた。救いのない中で示した祖父の善良が、多くの人に勇気を与えたことを知ってほしい」と話した。
 入場料は一般千円、大学・高校生八百円、中学生以下無料。 (曽布川剛)

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