本文へ移動

三遠煙火「いないいないばぁ」 県グッドデザイン匠賞

2021年12月22日 05時00分 (12月22日 05時02分更新)
打ち上げ花火「いないいないばぁ」で完全な笑顔の形が残った様子

打ち上げ花火「いないいないばぁ」で完全な笑顔の形が残った様子

  • 打ち上げ花火「いないいないばぁ」で完全な笑顔の形が残った様子
  • サンプル玉を手にする小口雅央さん=湖西市新所岡崎梅田入会地で
 県内の中小企業や個人の優れたデザインを県が表彰する「2021グッドデザインしずおか」で、技術力の高い製品や事業に贈られる「匠(たくみ)賞」に、三遠煙火(湖西市梅田)の打ち上げ花火「いないいないばぁ」が選ばれた。球状の花火の光が左右に割れ、中から笑顔のマークが現れるユニークな作品。考案者の小口雅央さん(38)は「花火大会が少ない状況で、製作の励みになった」と笑顔を見せる。 (鈴木太郎)
 「いないいないばぁ」は、ハートや顔の形を打ち上げる「型物花火」と、光の色や明るさが徐々に移動する「時差式花火」の技術を応用。火薬の詰め方を工夫し、一つの花火玉で表現した。二〇一三年に家業に入り、二つの技術を融合させた作品を模索していた小口さんが、子育ての中で着想を得た。小口さんによると、型物と時差式を一つに組み合わせた花火玉は珍しいという。
 一年間の開発期間を経て、一九年夏の競技会で初お披露目。斜めに打ち上がると分かりにくい円盤状の笑顔の形が正面で見られるよう、空中で花火玉の回転を抑える改良をし、成功率を上昇させた。同年十一月に愛知県蒲郡市であった競技会では五号玉の部で優勝を収めた。二〇年以降の花火大会で打ち上げを計画したが、コロナ禍でほとんど披露できなかった。
 「実用性がない花火の分野で、花火を専門にしていない審査員からも、技術を認めてもらえたのは自信につながった」と小口さん。「『いないいないばぁ』は世界共通の動作。来年の夏には各地の大会で出せるといいし、世界にもこの花火を広げていきたい」と力を込めた。
 グッドデザインしずおかは二十八回目で、県によると記録が残る〇五年以降、湖西市の事業所が賞を獲得するのは初めて。今年は四十六点の応募があり、書類とプレゼンテーションの審査で大賞一点、金賞三点のほか、使用者側の視点に立った「ユニバーサルデザイン賞」などを選び、十三日に各賞が発表された。

関連キーワード

おすすめ情報