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兄とともにパリへ 21歳田中鈴華、アマ時代の尚弥&村田諒太を指導のコーチの下で飛躍【ボクシング】

2021年12月22日 05時00分

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3年後のパリ五輪を目標にする芦屋大の田中鈴華

3年後のパリ五輪を目標にする芦屋大の田中鈴華

◇羽ばたけ中部勢
 11月24~28日に東京で開催されたボクシング全日本選手権の女子ライト級で優勝した田中鈴華(21)。兵庫県の芦屋大3年生のホープは愛知県豊田市出身。小学校時代から注目され、同選手権シニアの部では今回初めて頂点に立った。目標はパリ五輪。3年後のメダル獲得を目指す。
     ◇
 スピード感ある軽快な動きと、強烈な左ストレート。持ち味を発揮し、田中がシニアの部で初めて全日本を制した。岐阜・中京高時代にジュニアの部は制したことがあったとはいえ、「(シニアは)大学1年の時に2位だったので、ようやくです」と喜んだ。
 今は芦屋大ボクシング部で汗を流す日々。公式使用のリングがあるなど充実した施設、さらには樋山茂監督(67)の指導の下、実力を伸ばしている。田中は「(監督は)いろいろなミット打ちや、海外ではこうだといろいろ教えてくれます。勉強になります」と語る。
 樋山監督はロンドン五輪、リオ五輪で日本代表のコーチを務めた。ロンドンでは村田諒太(35)の金メダル獲得に尽力。アマチュア時代に世界選手権に出場した井上尚弥(28)の指導経験もある。名伯楽は「田中も気持ちが強く、パンチがあり、スピードもある。楽しみです」と高評価する。
 元々は東京五輪が目標だった。東京での開催が決まってからは、中学、高校と卒業文集に「東京五輪」と書き記したという。だが、国内の代表選考会決勝で涙をのんだ。「五輪は夢」と言うだけに、ターゲットがパリに変わるのは自然の流れ。来年の世界選手権は左足首を痛め選考会を辞退したため出場はかなわないが、五輪ロードへの不安はない。
 パリは一人で目指しているわけではなかった。兄・廉人(22)=自衛隊体育学校=と2人同時出場を目指している。兄は今年の全日本選手権男子ミドル級で3位。「やっぱりお兄ちゃんときょうだいで出たいんです」ときょうだいで切磋琢磨(せっさたくま)し、ともに夢舞台に立つことを思い描く。
 「今回(全日本選手権を)優勝したことによって、海外の試合などに呼んでもらえたりすると思います。トップ選手の人たちと練習して、技術を盗んだり、海外選手の感覚だったりを磨いて、一番上の金メダルを目指したいです」。出場するだけで満足しない。3年後の目標は表彰台の頂点である。
 ▼田中鈴華(たなか・りんか) 2000年8月10日生まれ、愛知県豊田市出身の21歳。身長163センチ。豊田市の大沼小3年生の時に和光ジムでボクシングを始める。11年からU―15全国大会(女子小学生の部、中学生の部)5連覇。中京高3年の時に全日本選手権ジュニアの部ライト級優勝。21年、ロシアのコンスタンチン・コロトコフ記念国際トーナメント女子60キロ級準優勝。同年の全日本選手権ライト級優勝。

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