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「あわや右脚切断」から復帰を果たしたウッズ マスターズ出場へ期待を持たせる【武川玲子コラム】

2021年12月21日 19時18分

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息子のチャーリー君のショットを見守るタイガー・ウッズ(AP)

息子のチャーリー君のショットを見守るタイガー・ウッズ(AP)

◇コラム「米ツアー見聞録」
 復帰の喜びは何重もの人垣をつくった。タイガー・ウッズ(米国)が2月の自動車事故以来、初めて競技ゴルフに戻ってきた。息子のチャーリー君(12)とペアで戦うチャリティー大会(米フロリダ州)にもかかわらず、一目見ようと大勢のファンが集まった。
 結果は堂々の2位と想像以上のプレーを見せる。優勝したジョン・デーリー(米国)組に2打及ばなかったが、2日目の11連続バーディーは圧巻だった。プロアマ戦はドライバーで320ヤード先に運んだ。数ホールは初日に同組だったジャスティン・トーマス(米国)の飛距離を上回った。2日目に一緒に回ったマット・クーチャー(米国)は「ショットは今すぐツアーで戦える」と評した。
 そんな周囲の声にウッズは「いやいや、まだツアーでプレーできるレベルではない」と自己分析する。「初日、納得したショットは3回。思ったドローショットを打てるのはショートアイアンだけ」と手厳しい。
 ただし、リハビリを続けてきたこの10カ月間は「一度も戦う気持ちを失ったことはない」とも口にした。ショットを打てなかった分、練習を積み重ねた小技は「感覚がとてもいい」と自信をにじませる。「一時は右脚切断の可能性もあった。こうやってプレーできたことに本当に感謝している」。チャーリー君との時間に幸せそうな笑みだった。
 さて今後の注目は、公式戦でいつプレーするかだ。
 「ツアーのフル参戦はない」と断言する一方で、年間に数試合プレーする可能性は残した。最も期待されるのは来年4月7日に開幕するマスターズだ。会場のオーガスタ・ナショナルGCは今回のようなフラットなコースではない。あと4カ月余り。わずかに引きずる足で18ホールを歩く負担は大きいが、ウッズなら何とかするのではないかと期待の膨らむ復帰戦だった。(全米ゴルフ記者協会会員)
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