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彭帥さんの「性的暴行を受けたと言ったことも、書いたこともない」否定発言に世界のメディアは一斉に疑問視

2021年12月20日 17時02分

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2010年中国・広州で行われたアジア競技大会でクルム伊達公子と対戦した彭帥さん

2010年中国・広州で行われたアジア競技大会でクルム伊達公子と対戦した彭帥さん

 11月に中国共産党の張高麗・元副総理から性的関係を強要されたとSNSで告発し、消息不明と報じられていた女子テニスの彭帥(ほうすい)選手は19日、シンガポール紙・聯合早報の取材に対応。「性的暴行を受けたと言ったことも、書いたこともない」と否定し、現在は北京の自宅にいて「常に、とても自由だ」と語った。
 だが、世界のメディアはこれを疑問視している。AP通信は「聯合早報の記者は、なぜ彼女が11月にSNSで性的暴行を発信したか、SNSがハッキングされていたのかについても質問していない」と指摘し、「彭帥選手を巡る論争は、中国政府の人権侵害に関する懸念が集中する北京での冬季五輪開催への抗議の声をさらに高めた」と報じた。
 英紙ガーディアンは「今回の彭帥選手の言葉は、11月のSNS発信と矛盾している。聯合早報は国家のコントロール下にあるシンガポール・プレス・ホールディングス社が発行している中国語の新聞だ」と紹介し、「海外の多くのオブザーバーは『国営メディアは自由な印象を与えようと企てているが、彭帥に完全な自由などない』と主張している」とした。
 また、仏紙ルモンドも「中国メディアは繰り返し、彭帥選手が『大丈夫』だと主張する写真やメールなどを公開している。だが、これらに信ぴょう性があるかは大きな疑問だ」と報じた。
 彭帥選手の問題を重視し、中国での大会をすべて中止すると1日に発表した女子テニス協会(WTA)のサイモン会長は、今回の報道を受け、「信じ難い。重大な懸念の解消にはつながっていない」と、検閲下にない透明性がある調査を求める声明を発表した。

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