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【セーリング】英国のスポーツマンシップで日本復活劇 セールGP総合3位死守

2021年12月19日 05時00分

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初日の17日に英国チーム(手前)に突っ込まれ、破損した日本チームの船艇(セールGP提供)

初日の17日に英国チーム(手前)に突っ込まれ、破損した日本チームの船艇(セールGP提供)

 セーリングの国別対抗戦、セール・グランプリ(GP)第7戦最終日は18日、オーストラリアのシドニーで行われ、日本は4位に入り、総合順位3位を死守した。今大会は初日(17日)の3レース目で英国に突っ込まれて船艇が破損するアクシデントがあったが、この日の2レースで連続1位を獲得して猛追。しかし、予選3位以内が進む決勝レースには一歩届かなかった。最終戦は米国のサンフランシスコで来年3月26、27日(現地時間)に行われ、年間王者が決まる。
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 日本の復活劇となった。初日、英国の暴走によりクラッシュ。船体の右先端部が折れる悲劇に見舞われた。一晩かけて英国と日本の船艇を組み合わせた“ハイブリッド”艇を完成させ、最終日に間に合わせた。そして、この日の予選全2レースで1位を記録した。
 セールGPは全チーム同じ性能のヨットで競う。英国が日本への船艇提供を申し出て“ハイブリッド”艇が実現した。日本の司令塔を務めるネイサン・アウタリッジ(35)は「彼らの親切な心遣いとスポーツマンシップがなければ今日のような結果を得ることはできなかった」と感謝を口にした。
 母国オーストラリアでの大会となったアウタリッジは「セーリングコンディションは素晴らしく、今日はおそらく(船艇)F50で最も楽しい時を過ごせましたね」と納得の表情。総合順位3位をキープし、年間王者を決める来年3月のグランドファイナル進出へ大きく前進した。
 この日が23歳の誕生日だった高橋レオは、スピードを調整するフライト・コントローラーに抜てきされて活躍。東京五輪セーリング男子49er級日本代表の実績を持つ新鋭は「誕生日に2レース勝てたのはすごくよかった。チームも朝から『おめでとう』と言ってくれて楽しくしてくれた」と白い歯を見せた。
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 ◆セール・グランプリ 米IT大手「オラクル」の創業者、ラリー・エリソンらが2019年に設立した国別対抗戦のヨットレース(5人乗り)で、海岸近くで見ることができる。各国は同じ機能を持つ最新鋭艇を操り、1大会2日間、計6レースで順位を決める。1レース15分以内で勝負が決まる高速レース。今季は8カ国が参戦。計8大会で総合順位を決め、最後に上位3チームでグランドファイナルを行う。優勝国の賞金は100万ドル(約1億1000万円)。国別対抗戦だが、日本に対しては制限が緩和されており、外国籍選手も在籍している。スポーツテレビ局「J―SPORTS」で各レースを生放送している。

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