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高齢者に家庭の味、届けて20年 名古屋のボランティア「はなみずき」

2021年12月18日 05時00分 (12月19日 15時40分更新)
デイサービスの利用者のために昼食作りを続けるはなみずきのメンバー=名古屋市千種区西崎町の区在宅サービスセンターで

デイサービスの利用者のために昼食作りを続けるはなみずきのメンバー=名古屋市千種区西崎町の区在宅サービスセンターで

 名古屋市千種区の女性でつくるボランティア団体「はなみずき」が20年以上にわたって、区社会福祉協議会(同区西崎町)のデイサービス利用者のために昼食作りを続けている。家庭の味が人気でファンも多いが、メンバーの高齢化が進んでおり、新たな担い手を募集している。 (土屋晴康)
 「お湯沸いたよ」「野菜切っておくね」。温かい湯気が立ち上る、区在宅サービスセンター二階にある調理室には、女性たちの元気な声が響いていた。手慣れた手つきで食材をカットしたり、調味料で味を調えたり、手際良く利用者たちの昼食をこしらえていく。
 この団体は、同センターでデイサービス事業が始まった一九九九年から平日に活動を続ける。曜日ごとに、五人ほどの担当者がおり、午前九時半ごろから調理の支度を始め、午後一時半ごろには、片付けを済ませ、一日の活動を終える。
 メニューは、サバのみそ煮やきんぴらごぼうなど和食はもちろん、ピラフやクリームシチューといった洋食まで幅広い。一汁三菜とともに、手作りのデザートまで用意する。
 同団体の代表を務める加藤節子さん(68)は「決まったレシピがあるわけではなく、各家庭の料理を出している」と説明する。「ここの昼飯はおいしい」「一人では作れない料理も食べられる」などと利用者にも評判だ。
 以前はほかの区の在宅サービスセンターにも調理ボランティアがいたが、高齢化などで、今では「はなみずき」だけ。ただ、メンバーは六十代後半〜八十代で、二十人以上いたメンバーは十四人にまで減った。加藤さんは「いまの若い人は仕事を持っている人が多く、新しいメンバーが入ってこない」と話す。
 ボランティア活動であり、報酬が出るわけではない。それでも、メンバーは「ボランティアを通して社会とつながっている感覚が持てた」「友達もできて話をしながら楽しむことができる」と前向きに取り組む。加藤さんは「昼食作りの要望があるうちは、なくならないようにしたい。やる気があれば誰でも大丈夫」と新たな仲間の参加を呼びかけた。週一日から参加可能。申し込み、問い合わせは同社協=052(763)1531=へ。

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