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納屋橋饅頭、製造販売中止へ 1月から、名古屋土産の定番

2021年12月14日 05時00分 (12月14日 18時39分更新)
製造中止が決まった「納屋橋饅頭」

製造中止が決まった「納屋橋饅頭」

  • 製造中止が決まった「納屋橋饅頭」
  • 多くの客が訪れている大須万松寺通店=13日午後、名古屋市中区大須で(今泉慶太撮影)
 主力商品の酒(さか)まんじゅうが名古屋土産の定番として知られる老舗「納屋橋饅頭万松庵(まんじゅうばんしょうあん)」(名古屋市中区大須二)は、来年一月十一日から製造販売を中止するとホームページなどで公表した。老朽化した工場の取り壊しが理由で再開は未定。屋号の「納屋橋饅頭」は市内の三社が使っていたが、他の二社は既に製造を止め唯一残っていた。
 本社一階の大須本町通店に掲示された張り紙や関係者によると、本社と隣の工場は来年一月十日まで操業し、十一日の閉鎖後に取り壊す。大須商店街にあり、多くの客が訪れる大須万松寺通店(大須三)も閉店する。
 工場は一九七七年築で老朽化が進み、水回りの修理が難しくなっていたという。本社や店に「今後に関しましては未定でございます。長らくご愛顧をいただきまして、誠にありがとうございました」と張り出し、休業後について関係者は「詳しいことは決まっていない」と説明した。
 納屋橋饅頭万松庵は一九一九年にのれん分けで開業した。のれん分け元の納屋橋饅頭本店(一八八六年創業、中村区)は二〇一六年に休業し、別ののれん分けの平田町分店(東区)もその後に営業を取りやめていた。
 万松庵の商品は、名古屋駅周辺の土産物店やスーパーなどでも販売されていた。ある小売り事業者には十月下旬に万松庵側から販売中止の連絡があったという。担当者は「買うのを楽しみにしている顧客もいたので、要望に応えられなくなるのは残念」と話した。
 納屋橋饅頭は、こしあんを包んだ生地のふんわりとした食感と酒の香りが特長。十三日昼、大須万松寺通店を訪れた緑区の主婦岡田道子さん(79)は「ほのかな香りに懐かしい味。まんじゅうといったら納屋橋さんだった。もう一度営業してほしい」と願った。

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