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“危険な左打者3人”どう封じるか…中日・大野雄の課題は左打者被打率 今季3割超に「数字見て苦手意識悪化した」

2021年12月11日 10時55分

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中日・大野雄

中日・大野雄

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その11
 大野雄大がエースであり続けるための喫緊の課題。それが「左問題」だ。今季の右打者の被打率は1割7分9厘(319打数57安打)。これは沢村賞に輝いた昨季をも上回るキャリアベストだ。一方、左打者は3割3厘(211打数64安打)。これは未勝利に終わった2018年をも下回るキャリアワーストだ。打席数が違うのに、初めて被安打数も逆転した。
 もちろん左投手が必ず左打者に強いわけではない。ただ、これだけ大きな差がついてしまうと「そんなこともある」では済まされなくなる。他球団が弱点と認定し、大野雄攻略のために左打者を並べてくるからだ。
 「シーズンの途中に、自分で気付いていました。やはりこうした数字や資料は見ますから。見たことで苦手意識がより強くなったというか、悪化したんですよね」
 アスリートは自分の弱点を隠したがるものなのに、今回の大野雄はあえてさらけだした。もはや放置できない。そう覚悟したからこそ。では、なぜ打たれるのか。
 「右には内角に真っすぐを突っ込んでいけるんです。外にもしっかり投げられるから、スライダーやカット、落ち球も生きてくる。ところが左の内には突っ込めてないんですね。だから(配球の)幅が広がらない」
 右打者の内角に決まるクロスファイヤーは、大野雄の得意とするところ。外角にも「しっかり投げられる」というストレートは、左打者にとっての内角だ。しかし、的が違うと投げ切れない。それが元凶だと分析する。
 危険な左打者は3人。阪神・糸原(9打数5安打)、広島・小園(8打数4安打)、巨人・梶谷(13打数6安打)だ。どうすれば内角に強い真っすぐを投げきり、彼らを封じ込められるのか。
 「左打者とキャッチャーに聞こうと思っています。監督、福留さん、谷繁さん…。もちろんキャンプのブルペンでも(スタッフに)左打席に立ってもらいます」
 打者の目線。捕手の考え。一流に聞き、落とし込む。その先にはきっと、左に強いエースがいるはずだ。

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