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異色漫画「ベルリンうわの空」完結 移住で問う「幸せとは」

2021年12月10日 18時15分 (12月13日 10時43分更新)
3作目『ベルリンうわの空ランゲシュランゲ』から。ⓒ香山哲/ebookjapan

3作目『ベルリンうわの空ランゲシュランゲ』から。ⓒ香山哲/ebookjapan

 自分が気分よく暮らせる場所はどこか―。そんな視点を持って、漫画家の香山哲さん(39)は国内外を巡り、2018年に日本からドイツの首都ベルリンへの移住を決めた。現地で日常生活を営みながら見聞きし、考えたことを虚実を交えて描いたエッセー漫画『ベルリンうわの空』(イースト・プレス)が静かな人気を呼んでいる。シリーズは先月、3作目が刊行されて完結した。(世古紘子)
 移住した年から、コミックアプリ「ebookjapan(イーブックジャパン)」で連載を開始。二〇年一月に計二十四話とコラム七本をまとめて一作目を出すと、不思議な絵柄も注目され、七刷まで版を重ねた。「移住記とか海外エッセーという半身を残しつつ、ちょっとずつ生活に軸を置いた」と香山さん。公共交通やスーパーマーケットの特徴といった街の様子だけでなく、窓の構造など暮らしているからこそ気付く細かな部分も丁寧に描く。
 そもそも移住は仕事の関係ではなく、香山さんが自分の意思で決めたこと。「納税や社会参加など、人間としてのパワーを注ぐ先が気に入った組織であることが、気分良く暮らすためには必要」。伊豆諸島の式根島、台湾の台北、ポーランドのワルシャワ、...

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