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いざセーブ王へ…中日ライデルが克服すべき『2つの死角』走者一塁での被打率と初球被打率の高さ 全ては“初球”

2021年12月9日 10時07分

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中日のR・マルティネス

中日のR・マルティネス

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その9
 9月7日の広島戦(マツダ)で、5失点の逆転サヨナラ負け。そのためR・マルティネスの防御率は前年比(1・13→2・06)で悪化したが、それ以外のほとんどの数字は進化している。
 来季も不動のクローザーに死角があるとすれば…。すでに帰国したライデルに代わって、木下拓に尋ねた。いわく「僕の肌感覚ですが、先頭を抑えたら大丈夫。出すと危ない」。さすがは捕手。数字で裏付けられる。49試合に登板した今季のライデルは、11試合で先頭打者の出塁を許した。うち5試合で失点。そもそも失点したのが6試合しかないから、やはり先頭の出塁は黄信号なのだ。ただし、無失点で切り抜けた残り6試合はライデルの進化の証しである。
 4割3分5厘→3割2分1厘→2割3分5厘。これはここ3シーズンの「走者一塁での被打率」だ。極度に悪かった理由は、容易に推察できる。走者の揺さぶりに過敏に反応するあまり、打者への集中がそがれていたのだ。しかし、経験が死角を消しつつある。来季は先頭打者出塁後の失点パターンが、さらに減ってくるはずだ。
 ライデルの死角はもうひとつある。6割3分6厘→5割→4割1分2厘。こちらは「初球の被打率」の推移である。改善はしているが、今季の被打率(1割5分9厘)を思えば「初球必打」がライデル攻略の基本線なのは間違いない。
 「追い込まれたらノーチャンス。真っすぐにしてもフォークにしても140キロは超えるので、速い球に合わせて必ず振ってくる」
 2ストライク後の被打率は圧巻の8分8厘! 木下拓も打者の思惑はわかっている。いかに初球でカウントを稼げるか。先頭打者の出塁や走者一塁の回避も、全ては初球につながってくる。ライバルの阪神・スアレスは退団。今季はキューバ代表としての離脱期間があったが、来季はない。満を持してタイトル獲得に挑む。

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