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大好きな越美北線残して 模型イベント収益寄付 大野の児童2人が企画

2021年12月9日 10時01分 (12月9日 10時01分更新)
JR越美北線利用促進のために自分たちで開いたイベントで集めたお金を石山市長(右)に手渡す山野君(左)と山岸君=8日、大野市役所で

JR越美北線利用促進のために自分たちで開いたイベントで集めたお金を石山市長(右)に手渡す山野君(左)と山岸君=8日、大野市役所で

  • JR越美北線利用促進のために自分たちで開いたイベントで集めたお金を石山市長(右)に手渡す山野君(左)と山岸君=8日、大野市役所で
  • 山野君と山岸君が開いた「プラレール・Nゲージ博」を楽しむ来場者ら=大野市の荒島旅舎で
 「僕たちが大人になっても大好きなJR越美北線が残っていてほしい」。大野市の鉄道好きの小学生二人が八日、二人で企画した鉄道模型のイベントの入場料など一万二千二百五十円を市に寄付し、越美北線存続への思いを託した。 (山内道朗)
 寄付をしたのは有終南小五年の山岸譲(じょう)君(11)と同四年の山野稀之(まれゆき)君(9つ)。今秋のダイヤ改正で越美北線が減便になったことに心を痛めていた二人。「当時は何も思い付かなかった」という。学校の総合学習で地域の盛り上げについて学んだのをきっかけに、二人が持つ鉄道模型を使ったイベントを行おうと山野君が山岸君に提案。入場料などを市に寄付することなどを企画し、とんとん拍子に準備が進んだ。
 二人が企画した「プラレール・Nゲージ博」は先月二十八日、山岸君の父・謙さん(47)が市内で運営する宿泊施設「荒島旅舎」のフリースペースで開催した。二人は、レールの設定を考えながら越美北線の朱色の車両や北陸新幹線、サンダーバードなど身近な鉄道のほか、蒸気機関車「D−51」など人気の車両計五十台の模型を走らせた。来場者が持参した模型も走らせるようにした。市内外から七十人ほどが来場し、入場料百円に加え、二人の趣旨に賛同した人たちが、さらにお金を寄付してくれたという。
 市役所を訪れた二人は石山志保市長に「越美北線が大好きです。大人になってもずっと走っていてほしい。寄付金を越美北線のために役立ててください」と話し、寄付金を入れた缶を手渡した。石山市長も「越美北線が大変な危機があって奔走した。自分たちで考え実行してくれたことに励まされた。これからもみんなで盛り上げていこう」と感謝した。
 越美北線の魅力について山岸君は「景色がのどかで乗り心地がいい」、山野君は「大野と福井の田舎とまちをつなぐ路線。全国でローカル線が減っている中で走っている」と挙げた。今後も模型イベントを開き、越美北線を支援していく方針で、二人は「次は越前大野駅や越美北線の車両の中で開くのもいいな」と胸を膨らませた。
 市交通住宅まちづくり課によると、二人の寄付金は越美北線沿線の自治体や交通事業者などで組織する「越美北線と乗合バスに乗る運動を進める会」の活動に役立てる。

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