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「魚の養殖」「野菜栽培」循環型 金沢工大や北電など実証実験

2021年12月9日 05時00分 (12月9日 09時59分更新)
魚の養殖と一緒に野菜を水耕栽培する「アクアポニックス」の実験システム=石川県白山市で(金沢工業大提供)

魚の養殖と一緒に野菜を水耕栽培する「アクアポニックス」の実験システム=石川県白山市で(金沢工業大提供)

  • 魚の養殖と一緒に野菜を水耕栽培する「アクアポニックス」の実験システム=石川県白山市で(金沢工業大提供)

北陸に適したシステム構築へ

 金沢工業大(石川県野々市市)と北陸電力(富山市)などは、魚の養殖と一緒に野菜を水耕栽培する「アクアポニックス」の共同研究を本格的に始めた。石川県白山市の同大白山麓キャンパスで実証実験に取り組んでおり、北陸に適した野菜や魚の生産を行う循環型システムの構築を目指していく。 (瀬戸勝之)
 アクアポニックスは、魚のふんを微生物に分解させて野菜の栄養素とし、水耕栽培の過程で浄化された水を魚の水槽に循環させる仕組み。自然界の流れを利用した環境に優しい次世代型農業として注目されてきている。
 白山麓キャンパスでは、密閉性に優れたドームハウス内にシステム(縦約五メートル、横約三メートル)二台を設置。配管でつながった水槽と水耕栽培装置で十匹のコイを飼育しながら、能登の伝統野菜である中島菜や大葉春菊、イチゴを育てている。
 実験では、環境データを計測して効率的な管理方法や微生物が活性化しやすい条件のほか、どのような野菜が栽培に適しているかを調べる。発光ダイオード(LED)の光量を調節し、日照時間が少ない北陸の気象状況も再現する。
 共同研究は、北陸電力がSDGs(持続可能な開発目標)につながる新規事業を視野に提案し、微生物の働きに詳しい同大地方創生研究所の町田雅之教授(ゲノム科学)と相良純一准教授(生命情報科学)が参加。電子機器メーカーの北菱電興(金沢市)、アクアポニックスのシステムを製造販売するアクポニ(横浜市)が協力している。

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