本文へ移動

聖隷三方原病院(浜松市北区) 聖隷ホスピス所長 今井堅吾さん(49) 患者と家族 望むケアを

2021年12月7日 05時00分 (12月8日 10時56分更新)

「患者さんが望む形で生活できるように」と話す今井さん


 主に末期がん患者が、痛みや精神的な不安を和らげる緩和ケアを受けながら、最期のときを過ごす「ホスピス」。今年十一月、浜松市北区の聖隷三方原病院の「聖隷ホスピス」所長に就任した。日本初のホスピス病棟として四十年の歴史を持つ施設を率いる責任は重い。「病状の変化に対応しながら、患者さんとご家族が望む形で生活できるようサポートしたい」と話す。
 愛知県幸田町出身。緩和ケアの医師を志したのは、食道がんを患い、苦しみながら亡くなった祖父の姿を見た幼いころの経験が大きい。ただ、名古屋市立大医学部を卒業した一九九七年は、まだ緩和ケアという言葉自体が知られていなかった。
 食事がとれなくなれば亡くなる直前まで大量の点滴をし、心停止後も心臓マッサージや人工呼吸器などの延命が当たり前だった時代。衰弱した体への過剰な点滴は、むくみや呼吸苦を招くこともあった。「何を大切に残された日々を過ごすのか、患者さんや家族と話し合う土壌がなかった」と振り返る。
 まずは静岡県の磐田市立総合病院で内科医として働き、二〇〇四年に緩和ケアに力を入れる大阪市の淀川キリスト教病院に移った。同病院は、医師や看護師らがチームで患者の要望を聞き...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

医人伝の新着

記事一覧