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今季選んだNPBの最下位監督は巨人・原、楽天・石井両監督 全権握る責任は重い【大慈彌功コラム】

2021年12月7日 22時00分

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巨人・原監督

巨人・原監督

 成績や総年俸などから最優秀監督を選出するMLBにならい、私なりに今季のNPB最優秀監督を選び、各監督の順位付けも行ってみた。
 今年特有の事情としてコロナ下での離脱や外国人の合流遅れ、キューバ選手の五輪予選出場による欠場も考慮した。またMLBと大きく違うのは、球団によってはドラフトも含めチーム編成に監督の意向が強く反映される点。全権監督と呼ばれる巨人・原監督、GM兼務の楽天・石井監督の責任は当然、他とは比較にならないほど重くなる。
 昨季まで素晴らしい実績を残してきた監督もいるが、今季に限っての順位付けは以下の通りである。カッコ内は開幕時およその総年俸で単位は億円、敬称略。
 【パ・リーグ】/(1)/オリックス・中嶋(27・3)/(2)/ロッテ・井口(26)/(3)/西武・辻(29・6)/(4)/日本ハム・栗山(27・2)/(5)/ソフトバンク・工藤(62・2)/(6)/楽天・石井(41・6)
 【セ・リーグ】/(1)/ヤクルト・高津(27・9)/(2)/阪神・矢野(29・9)/(3)/広島・佐々岡(28)/(4)/DeNA・三浦(27・4)/(5)/中日・与田(25・3)/(6)/巨人・原(49・9)
 最優秀監督は両リーグとも日本シリーズに進出した高津、中嶋両監督で異論はないだろう。共に前年度最下位からの大躍進で費用対効果も良い。統率力にたけ、投手起用も1年を見据え大局的に行っていた。その反面、原監督は9回打ち切りへの対策か、短期決戦のような投手起用が目立ち、コンディション維持が難しいように見えた。
 広島は若手への切り替えを敢行。佐々岡監督もそれに応えるべく采配を振るっていたのは評価できる。同じく低迷期にある中日は、球団と与田監督の双方から将来を見据えた明確なビジョンが見えてこなかった。
 長期政権となった栗山監督は統率力に、最高総年俸のチームを率いる工藤監督には求心力に陰りを感じた。石井監督に関しては、自身が獲得決定した外国人選手が機能しなかったのは誤算だろう。西武も外国人選手が不調に終わった。
 フロント主導の球団は、監督だけに責任を負わせるのではなく、MLB同様、編成をつかさどる幹部の責任所在も明らかにすべきである。

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