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セのビジターで驚異の無失点…中日・福の武器は“人と違う感性”「ビジターは打たれたら『ワーッ』ってなるだけ」

2021年12月7日 10時10分

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今季のビジター試合で抜群の安定感を誇った中日・福

今季のビジター試合で抜群の安定感を誇った中日・福

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その7
  就任以来、立浪監督は言い続けている。「ビジターでもしっかり抑えられる投手陣にしたい」と。その通り、今季のホームでは2・52のチーム防御率が、ビジターでは3・96に悪化した。
 必然の貯金6と借金22。内弁慶の集団の中で、一人だけ真逆なのが福敬登である。ホームでは29試合に投げ、防御率5・18なのに、ビジターでは28試合で何と0・86。4本の被本塁打も、全てバンテリンドームナゴヤという徹底ぶりだ。
 「知ってました。だって悪い思い出がバンテリンドームしかありませんから…。逆に、セのビジターではやられた記憶がありません」
 福が言うように神宮(6試合)、甲子園、マツダ(各5試合)、東京ドーム(4試合)、横浜(1試合)では驚きの無失点。敵地での失点はメットライフドーム、京セラドームでの各1点だけだった。
 「マウンドの傾斜が神宮、マツダ、東京ドーム、横浜は一緒なんです。バンテリンと甲子園は(自分が投げる終盤には)掘れている」
 あくまでも福個人の感想で、多くの投手は「バンテリン最高説」なのだが、重要なのは彼には根拠があり、偶然ではないということ。昨季もホーム5・16、ビジター1・29と、このコメントを裏付けている。
 「ビジターには自信もってます。ホームは期待が落胆になったときの“落ち”がすごい。ビジターには『ああ…』がない。抑えたら『シーン』で、打たれたら『ワーッ』ってなるだけなんで」
 どこまでも独特の感性だが、福はホームでも強くあるために試行錯誤はしている。
 「先発が(自分と同じ)左だと、マウンドも同じ箇所が掘れている可能性が高い。なので、一度、踏む位置を変えてみたんです。結果は…。ホームランでした」
 9月4日に喫したDeNA・佐野の被弾を悔しそうに振り返った。気持ちはわかるが、本拠地で抑える投手なら他にもいる。人と違うは大きな長所。どうか来季も維持してほしい。

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