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<ほの国賛歌> ゴルフ武器に経営者の道へ 豊橋の田中さんプロテスト合格

2021年12月7日 05時00分 (12月7日 12時01分更新)
ゴルフの練習をする田中さん=豊橋市下地町で

ゴルフの練習をする田中さん=豊橋市下地町で

 プロゴルファーの資格を手に、世界に羽ばたく経営者へ−。同志社大四年の田中伸乃輔さん(22)=豊橋市関屋町=が九月にあった日本プロゴルフ協会のプロテストに合格した。しかしプロの道に進まず、子どもの頃からの夢だった経営者になるため来年春、中東のドバイに赴く。「ゴルフはコミュニケーションツールでもある。ゴルフの腕を武器に世界で挑戦したい」と意気込む。 (昆野夏子)
 田中さんは幼い頃から、ゴルフ好きで会社を経営する父親に付き添い、豊橋市下地町のゴルフ練習場「ゴルフ ヴィラ・ローラン」に通い始めた。本格的にクラブを握り始めたのは松葉小学校一年の時。めきめきと頭角を現し、二年生になると、米・ノースカロライナであった世界ジュニア選手権に出場し、各国のプレーヤーとラウンドを回った。言葉は通じなくても、気持ちが通じ合うことに感動。「ゴルフを通じ、海外の人とつながれるなんて楽しい」と思うようになった。
 桜丘中学校を卒業すると、スカウトのあったゴルフ強豪校の福井工業大付属福井高校(福井市)に進学。寮生活は厳しかったが、「せっかくきつい環境なら、とことん自分を追い込もう」とトレーニングに励んだ。極度の緊張で満足にプレーができなくなる「イップス」になり、パターを手にすると気分が悪くなる時もあったが、精神力で乗り越えた。同志社大のゴルフ部で活躍し、ベストスコアは64。正確なパターが武器だ。
 今年のプロテストは約百八十人が受験。一〜三次を突破し、九月の北海道登別市での最終試験へ。難しいコースだったが、四日間を75、74、71、72で回り、ぎりぎりで合格した。「怖くて合格者を掲示するボードを見られず、場内放送で合格を知った。落ちたら一切ゴルフをやめようと思ったので、とにかくほっとした」と喜ぶ。
 幼少の時から、プロゴルファーを夢見たことはなかったという。小学五年の時にNHKの大河ドラマ「龍馬伝」を見て、「自分も坂本龍馬みたいに世の中の人のために何か成し遂げたい」と考えるように。ゴルフに打ち込む過程で、さまざまな人と交流を深めた経験から、「人が自信をつけるための『ヒューマンプロデュース』に関する会社をつくりたい」と目標を立てた。
 各国の富豪や経済人が集うドバイでは語学や経営手法を学び、人脈を築きたい考え。田中さんは「ゴルフは世界共通。経営者になってもゴルフの腕を生かして、人とつながり、人の役に立ちたい」と話す。

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