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富山県が大幅緩和 「県民への行動要請」「ステージ判断指標」

2021年12月7日 05時00分 (12月7日 12時18分更新)
 富山県は六日、新型コロナウイルスの感染拡大に応じて外出自粛などの対策を強める際の判断基準となる県独自のロードマップ(行程表)を見直し、県民への要請内容を大幅に緩和した。新田八朗知事が臨時記者会見で発表した。ただ、国内でも感染者が確認されたオミクロン株の行方次第で、再度見直す可能性があることも示唆した。
 新行程表では十一月十九日に政府対策本部において決定された「ワクチン・検査パッケージ制度」を活用。飲食店利用などに関しては、この制度の適用がある県認証店では、ステージを問わず人数や時間の制限はない。都道府県間の移動についても、感染状況によって移動の自粛を求めていたが、新行程表では制度適用の場合は自粛要請はしない。
 大規模イベントは主催者がつくった「感染防止安全計画」を県が認めれば、大声での声援がない五千人超のイベントは収容定員以内とする。
 県は、六日夕に有識者から意見を求め、続く対策本部会議で新行程表の適用を決めた。これまでは感染状況に応じてステージごとに不要不急の外出や飲食店利用の際の制限を設けていた。
 また、ステージ引き上げなどの判断指標となる四指標のうち三指標でも基準を緩和した。入院者数を百四十人から二百人へ、新規陽性者数と感染経路不明の患者数(いずれも人口百万人当たり)をそれぞれ十人と四人から、二十五人と十人へ見直した。
 六日午後三時現在、県内では九日連続で新規陽性者はゼロ。十一月の新規感染者は一人だった。新田知事は「落ち着いた状況が長期間続いている。経済状況を踏まえ、通常の状態に戻していきたい」と説明した。

▼新変異株次第で変更も

 富山県医師会の馬瀬大助会長は有識者会議後、報道陣の取材に応じ、国内でオミクロン株が確認された状況下で行程表を見直すことについて「(オミクロン株の)実態が分からない。デルタ株より感染力が強い場合、国は基準を見直さざるを得ない」との見方を示した。さらに過去の県内の感染状況にも触れ「都心で感染拡大した約二週間後、富山にも広がった。都市圏の感染状況を見て行程表を見直すなど先手を打った対応が必要になる」と述べた。
 新田八朗知事は記者会見で質問に答え、「オミクロン株の実態が分かれば行程表を見直すこともある」と話した。

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