本文へ移動

大地震や津波を想定 湖西市内各地で自主防災訓練

2021年12月7日 05時00分 (12月7日 05時02分更新)
命山の周りに整然と誘導される自動車=湖西市新居町の住吉地区命山で

命山の周りに整然と誘導される自動車=湖西市新居町の住吉地区命山で

  • 命山の周りに整然と誘導される自動車=湖西市新居町の住吉地区命山で
  • 簡易テントの組み立てや片付けを試す参加者=湖西市新居町の住吉地区命山で
  • 受け入れ役(左)とボランティア役に分かれて受け付けをシミュレーションする受講者ら=湖西市西部地域センターで
 県が定めた「地域防災の日」の五日、湖西市内各地で大地震や津波を想定した自主防災訓練が開かれた。市西部地域センター(駅南)では、災害発生時にボランティアセンターの運営を担う「災害ボランティアコーディネーター」の養成講座もあり、非常時に備える意識を高めた。 (鈴木太郎)
 南海トラフ巨大地震による津波の浸水想定域にある同市新居町の住吉西地区では、自主防災会の役員らが近くの人工高台「住吉地区命山」に登る避難訓練を企画。自宅から徒歩での避難が困難な人などを想定し、命山付近に自動車をスムーズに誘導する訓練を初めて組み込んだ。
 役員は命山の周りに立ち、混雑や歩行者とのトラブルがないように一方通行の経路を定めて順に車を誘導。事前に住民に配った地図では、崩落の危険のある橋の位置を周知し、推奨経路を示した。
 命山に集まった住民百人のうちほとんどが徒歩で、ペットを連れて避難した人も。自動車利用は十五台、計二十人程度と想定より少なかった。感染症予防のため、各自が事前記入した健康調査票を命山頂上の受け付けで確認し、その場で検温。大きなトラブルなく、サイレンから二十分以内に避難が完了した。
 頂上の広場では参加者の集合後、自主防役員が簡易トイレのテントの組み立て方や車止めの外し方、命山に保管された備蓄品の内容を紹介。状況次第では、車で避難する選択を考慮に入れていいことも説明した。
 自主防の小松成暢(しげのぶ)会長(66)は「車での避難は少なかったが、現場での誘導人員の配置や役割分担のイメージがついたのが良かった」と振り返った。
 養成講座は、市社会福祉協議会が主催。十一月二十七日と二日間の日程で、市社協職員と共にボランティアの受け入れ調整に対応する人材育成を目指す。市内在住、在学、在勤の二十人が受講。二日目の五日はセンター運営のロールプレーイング訓練として、ボランティア役と受け入れ役に分かれ、当日受け付けや作業の割り振りを体験した。
 地震が発生し、津波の浸水や土砂災害、液状化などが市内各地で発生したと想定。受け入れ窓口に並ぶ活動希望者に連絡先を記入してもらい、炊き出しやがれきの片付けといった活動に割り振るまでをロールプレイした。
 社協職員や湖西市、新居町の災害ボランティアのメンバーが講師となり、ボランティア保険の加入の有無の確認や、集めた個人情報の取り扱いの注意など、現場で配慮すべきことを伝えた。
 続いて、県社協職員による講義があり、今年七月の熱海市伊豆山(いずさん)での土石流災害などで導入されたボランティア受け付けのデジタル化について紹介。各自がQRコードを読み取って、ボランティアや受け入れスタッフの個人情報を登録する体験もした。

関連キーワード

おすすめ情報

静岡の新着

記事一覧