「ドラフト前に2、3本打っておけば…」指名漏れの大型遊撃手、中川智裕の満塁弾でセガサミー4強【都市対抗野球】
2021年12月6日 19時53分
◇6日 都市対抗野球第8日(東京ドーム)
準々決勝が行われ、昨年4強のセガサミー(東京都)がJR東日本東北(仙台市)を7―2で破り、2年連続で準決勝に進んだ。近大出身の中川智裕内野手(24)が、押し出し死球と左犠飛で逆転した3回に中堅左へ満塁本塁打を放ち突き放した。
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入社2年目の右のスラッガーが決めた。セガサミーの中川が3回2死満塁で、バックスクリーン左に自身の都市対抗1号弾。「前の試合でチャンスに打てていなかったので、チャンスに回ってこいと思っていた。変化球がいい投手なので狙っていました」。チェンジアップを見事に捉えた。
スローイングはNPBスカウトも絶賛。春先は主軸も打った大型遊撃手としてスカウト陣が注目した東京都2次予選は、5試合ノーヒットでドラフト指名漏れを経験した。振り込みからやり直して、調子が上向きになって迎えた都市対抗。ようやく出た一発に、西田真二監督(61)も「ミリオンホームランが出た。ドラフト前に2、3本打っておけば指名されたのにといつも言ってますが、これをきっかけに準決勝以降も活躍してほしい」と喜んだ。
中川の満塁弾で3試合連続ビッグイニング。3戦で25得点3失点と投打もかみ合った。今年のチームスローガンは「頂戦」。昨年果たせなかった準決勝突破へ、中川は「チームがいい状態なのでその波に乗りたい。来年(のドラフト)に向けて自分自身もまだまだアピールできるので頑張りたい」と声を弾ませた。
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