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大胆リードで被弾率も低下…中日・木下拓 盗塁阻止率はリーグ2位の4割2分6厘 打てる捕手が「刺せる捕手」へ

2021年12月6日 10時41分

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果敢な内角攻めで投手の被本塁打率を下げた中日・木下拓。左は柳

果敢な内角攻めで投手の被本塁打率を下げた中日・木下拓。左は柳

◇渋谷真『数字は語る~2021年竜戦士』その6
 11本塁打、95安打、43打点は全てキャリアハイ。「打てる捕手」の評価をさらに高めた木下拓哉だが、ここでは「打たせない捕手」の数字を追いたい。
 今季の木下拓は27投手を計919イニング1/3受け、被本塁打は74本だった。28投手と641イニング1/3組んだ昨季は68本。本数は微増だが、被本塁打率にすると0・95本から0・72本に減少している。
 「正直、減ったという実感はないんですが、言われてみると…。打たれたくない時の鉄則は低く、遠く。それは大前提ですが、中心打者には思い切って両サイドを攻めていきました。セ・リーグのビジター球場はどこもホームランが出やすい。引っ張りだけじゃなく、方向は関係なくなってきている。狭い球場だからこそ、大胆にという思いはありました」
 昔のように外角一辺倒でかわせる時代ではなくなった。内角要求が甘くなれば、140メートル飛ばされるリスクはあるが、外角を続けて110メートル運ばれても結果は同じ。あえて虎穴に入った結果だと分析する。
 「走られない捕手」でもある。盗塁阻止率4割2分6厘はリーグ2位。投手別での最多企図は柳の13。打での攻略が難しい柳を何とか走で揺さぶる意図を、阻止率6割9分2厘と見事にはね返した。圧巻は9月21日の阪神戦(バンテリンドーム)。1死一、二塁のフルカウントから、選球眼のいいマルテに空振りさせ、中野の三盗を刺した。盗塁王の中野の失敗は今季わずか2度。胸のすく共同作業だった。
 「今年は単独スチールより、ああいう作戦が絡むケースが増えた気がします。ボールだと(四球で)満塁。柳はストライクの変化球で空振りが取れるので。今年は出足がすごく悪かった(企図7で許盗塁6)んですが、送球そのものは乱れてなかった。あの時に焦らず、変に変えなかったのが良かった」
 打つ、抑える、刺すの捕手三拍子はそろいつつある。念願のゴールデングラブ賞へのカギは「勝つ」になりそうだ。

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