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金沢競馬場周辺

2021年12月6日 05時00分 (12月6日 10時07分更新)
【写真番号2021120601】線路脇にあった金沢競馬場。右上は片町地区=1962年10月、本社機「はやたか」から

【写真番号2021120601】線路脇にあった金沢競馬場。右上は片町地区=1962年10月、本社機「はやたか」から

楕円に一獲千金の夢

 犀川の左岸、田畑の中に描かれた大きな楕円(だえん)は、一九三一(昭和六)年にできた金沢競馬場。七二年に河北潟べりに移転するまで、現在の新神田小学校や高岡中学校が立つ場所にあった。
 古くからの競馬ファンは昔の競馬場を『入江』、今の競馬場を『八田』と呼ぶ。一獲千金を狙って、勝負の快感を求めて、あるいはサラブレッドの躍動感を見に、多くは中年の男たちが集まる。
 着順を予想して情報を売る金沢競馬専門紙予想協会所属の男性(79)=金沢市=は、若いころから入江に通った。「競馬にのめり込んで」、予想のプロになったのは三十一歳のとき。「夢に見た世界」で生き抜くため、厩舎(きゅうしゃ)で学び、専門用語を覚え、経験を積んだ。専門書を求めて東京の書店も回った。
 印象深かった馬は昭和四十年代に活躍したホマレテル。最後方から直線一気に来るレースに醍醐味(だいごみ)を教わった。全国ではハイセイコーが人気だった。競馬に携わって半世紀。行き着いたのは、必勝法はないということ。「いかにもうけるかではなく、いかに損をせずに遊ぶか」。傘寿を前に率直な心境を語った。(小塚泉)
  • 空から-あの頃ふるさとは

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