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切磋琢磨 三つ子の挑戦 中学ハンドボール全国大会 そろって県選抜入り

2021年12月6日 05時00分 (12月6日 09時48分更新)
三つ子そろって県選抜に選ばれた(左から)仁知葉さん、旺太郎さん、実香乃さん=永平寺町の北陸電力福井体育館で

三つ子そろって県選抜に選ばれた(左から)仁知葉さん、旺太郎さん、実香乃さん=永平寺町の北陸電力福井体育館で


 ハンドボールの中学生の全国大会で、都道府県選抜チームで競うJOCジュニアオリンピックカップ(二十三日から、徳島県)。県内の有力選手が集う男女の県選抜に、互いに高め合ってきた三つ子がいる。それぞれ人一倍強い競技への情熱に加え、本音で言い合える関係性が高いレベルの実力を育んできた。 (谷出知謙)
 三つ子は、いずれも福井市光陽中三年で女子選抜に選ばれた木藤仁知葉(きとうにちは)さん(15)と実香乃(みこの)さん(15)、男子選抜に選ばれた旺太郎さん(15)。三人に生まれた順番によるきょうだいの序列はなく、全員がフラットな立場だ。「年も一緒だし、兄とか姉とかは必要ない。平等に育てたかった」という、母の思いが固い絆につながっている。
 最初にハンドボールを始めたのは旺太郎さん。小学校三年生の時に、先輩に誘われのめり込んだ。一年後、仁知葉さんと実香乃さんも順次始めた。「投げたり、跳んだりして楽しかったから」。練習後、自宅に帰ってからも三人でキャッチボールができる。夢中になり、着実に技術を伸ばした。
 中学に進むと、ポジションが固まってきた。仁知葉さんと旺太郎さんは司令塔のセンター、実香乃さんは走力が求められるサイドを担う。いつしか、互いにアドバイスするようになった。夕食後、誰かがリビングのテレビで自分たちの試合の動画を見ていると、自然と三人そろう。「ここ、こうした方がいいんじゃない」。客観的な見方ができる欠かせない時間になった。
 「自分の良くなかったことは自分で気づけない。たまにイラッとするけど」と旺太郎さんは笑う。仁知葉さんも「指導者に聞けないちょっとしたことも聞ける」とうなずいた。競技だけでなく、学校生活などの悩みごとも相談できる関係性が競技の成長速度に直結。三つ子がそろって県の選抜チームに選ばれるのは異例だ。
 高校はそれぞれ別の学校に進む予定。実香乃さんは「高校になったらライバルになるけど、この関係を続けていきたい」と願う。同じチームで戦う今大会の目標は「三人そろって優勝」。旺太郎さんが力強く宣言した。

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