本文へ移動

「ガチンコバンドクラブ」知人でなく経験もまちまちな急造バンドがレコーディングまでわずか4カ月で悲願のデビュー

2021年12月6日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
ガチンコバンドクラブの各バンド代表メンバーたち。(上段右から時計回りに)プロデューサーのTHOGO、ナナチャンチン、織田ドリル、アキバウリ、アラレ王、まゆむめも

ガチンコバンドクラブの各バンド代表メンバーたち。(上段右から時計回りに)プロデューサーのTHOGO、ナナチャンチン、織田ドリル、アキバウリ、アラレ王、まゆむめも

 コロナ禍の中、バンド結成の夢をかなえようと50人のバンドマン志望者がオーディションにチャレンジし、オリジナル楽曲を制作、11月10日、オムニバスCD「バンド秘宝館」をリリースした。知人でもなく、バンド経験もまちまちな急造バンドはレコーディングまでわずか4カ月で悲願のデビューを果たした。バンドマン育成プロジェクト、その名は「ガチンコバンドクラブ」。夢の実現を果たし、大きな一歩を踏み出したメンバーたちの野望と素顔は―。
 プロジェクトは音楽プロデューサーTHOGOが企画した。「昨年9月、かつて1990年代にブームとなった『いかすバンド天国(通称・イカ天)』のように、バンドを目指す人を集め、やればできることを証明したかった」と話す。
 実際、企画に応募してきた志望者は楽器はできない、バンド経験ゼロも少なくなかった。あるのは情熱だけ。バンド編成はTHOGOが強制的に決め、突き進んだ。夢を追求したメンバーたちは年齢不詳だが、「平均年齢は40歳を超える」とも。
 そのバンドの1つ「あともどりできない」のアキバウリは「いきなり『ベースをやれ』と言われ、まさに『あともどりできない』に。でもアルバムの1曲目を担当しました」と振り返った。
 「汚れなきティッシュ」のアラレ王はドラムスで過激な衣装が存在感を示す。「こんな時期だからみんなが楽しく、前向きになる曲を作っていきたい。作詞も手掛けています」と語る。
 「にゃんバラファイターズ」のナナチャンチンは女子格闘家の顔も持つボーカル&ギターだ。「レスリングなどの経験もなかったけど、格闘技を始めたのと同じで、楽器も体に覚えさせた。以前からアイドルに憧れていたのでプロジェクトを知って即『ハイッ』って手を挙げた」と気合十分。
 「なんちゃら診療所」のまゆむめもは看護師でもある。衣装はナースウエアでアコースティックギターとボーカルを担う。メンバーたちの中では少数派のバンド一家に育った。「両親も姉もバンド経験者。自分も中学からコピーバンドをやっていて故郷でご当地アイドルもやっていた。でもやっぱり音楽やりたくて上京、結果が出せないとき、オーディションに参加した。CDリリースはうれしかった」と第一歩に手応えを感じている。
 「歌が好きで自分を表現したいと思い続け、参加した」と話すのは、「ペペ一番」の織田ドリル。打楽器担当で2カ月でマスターした。「50歳を前に挑戦する中で、自分の力も蓄えられ、予想外のことが起きるのも楽しく思えるようになった。この先に何があるか、思いっきりぶち当たっていきたい!」と強調した。
 「バンド活動だけでなく、エンタメのこと、何でもできる人になりたい」(まゆむめも)、「カラオケにも入るので、みんなに歌ってほしい。ゆくゆくは『オレとバンド組まないか』と言われるようになりたい」(ナナチャンチン)など夢は広がる一方だ。
 THOGOは「それぞれのバンドは今後、新陳代謝させ、メンバーチェンジもあれば、解散もある。夢をあきらめてしまった人が後悔するようなバンドに育てたい」とあくまで「ガチンコ―」は完成形ではないと位置付ける。
 そんな中、来年1月29日、東京・タワーレコード渋谷店で初ライブが開かれることが決定した。アキバウリは「それまでに楽器も上達し、見たことのないライブを披露したい」と力を込めた。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ