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テーオーケインズにクロフネ級の強さ 松山が自信の騎乗 大敗ソダシは2400メートルのダメージではないか【本城雅人コラム】

2021年12月6日 06時00分 (12月6日 11時09分更新)
チャンピオンズCを制したテーオーケインズ

チャンピオンズCを制したテーオーケインズ

◇コラム「ぱかぱか日和」
 芝と比べたら着差がつきやすいイメージのダートだが、G1でここまで圧勝したのは驚きだ。テーオーケインズが2着につけた着差は6馬身。私にはチャンピオンズCの前身、2001年のジャパンCダートで2着馬に7馬身差をつけたクロフネ級の強さを感じた。
 松山騎手は自信を持って乗っていた。乾いた馬場でも、地方の深い馬場でも、そして湿った馬場でも安定したレースができる馬。昨年はデアリングタクトとのコンビでG1を3勝していた松山騎手だが、今年はこれがG1初勝利。100勝以上しているルメール、川田、福永騎手の中ではいまひとつ乗り馬に恵まれなかった感もある。最強馬は回ってこなくても史上最速、最年少で1万回騎乗の記録を更新するなど、ひたむきに乗り続けたことが、流れを呼び込んだと言ってもいいだろう。
 父はシニスターミニスター。キタサンブラックのヤナガワ牧場生産というのも玄人ファン向けの馬だ。今年はチュウワウィザードがドバイWC2着。マルシュロレーヌが米国のダート(BCディスタフ)で勝つという歴史的快挙を成し遂げたが、2頭ともノーザンファーム産。だが、今年の中央競馬最後のダートG1で、日本のダート馬らしい「頑張ってはい上がってきた馬」が頂点になった。砂の長い道のりで鍛えられたこのテーオーケインズが、来年は日本馬の世界のダート挑戦を継承してほしい。
 アイドルホースのソダシは先行しながらも12着と大敗に終わった。ただこの一戦でダートは不向きだと結論を出すのは早計だ。この馬にとっては不向きな2400メートルを使ったダメージが残っているのではないか(馬産地では牝馬の2400メートルはタフすぎる。仏オークスのように2000メートル前後にしてほしいという声が多くある)。ゆっくり立て直して、父クロフネのように芝のマイルとダートの2000メートル前後で二刀流を続けてもらいたい。(作家)

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