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終盤脱水症状の選手続出サバイバルレース MGC切符一番乗りの細谷恭平も点滴【福岡国際マラソン】

2021年12月5日 18時51分

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細谷恭平

細谷恭平

◇5日 福岡国際マラソン(平和台陸上競技場発着の42・195キロ)
 2024年パリ五輪の代表選考会・MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の男子出場権を懸けた福岡国際マラソンは、細谷恭平(26)=黒崎播磨=が2時間8分16秒で日本人トップの2位に入り、MGC切符を一番乗りで獲得した。優勝はケニア人のマイケル・ギザエ(スズキ)。福岡国際は今大会で幕を閉じた。
 瀬古利彦、宗兄弟ら幾多の名ランナーが火花を散らした福岡。最後の主役となった細谷はゴール直後にピッチへ倒れ込んだ。「体があまりにも動かなくなっていた。かなり苦しかった」。強い日差しとハイペースで終盤に脱水症状となる選手が続出したサバイバルレース。2位の細谷もテントで点滴を受けるほど力を出し尽くしていた。
 ペースメーカーの設定は世界基準の1キロ2分58秒だった。細谷は今年3月のびわ湖で1キロ3分を守り、2時間6分35秒の日本歴代6位の好記録をマーク。今大会では同じペースの第2集団で自重する選択肢もあったが、「3分ペースでは(記録の)天井がある」と気後れせずチャレンジしていった。
 30キロ過ぎで一度は遅れたが、粘り腰で先頭に追いつき、果敢に前に出た。「一気にいきたかったが、思った以上についてこられた」と細谷。35キロ手前でのギザエのスパートに対応する余力はなかった。それでも、必死の形相で日本人トップは死守した。
 「僕は淡々とセンスで走る選手じゃない。ひたすら前を追って、がむしゃらに走った。いつも通りのレースだった」と苦笑した。
 中央学院大では箱根駅伝の山上り5区で2年連続区間3位に入った一方、相次ぐ故障にも苦しんだ。黒崎播磨の渋谷明憲監督(44)は「細谷は所定のメニュー以外でも自分で計画を立ててトレーニングしている」。故障しない体づくりを自ら学んだ。蓄えた地力が20代半ばで開花した。
 マラソンは今大会が3度目。細谷は「集団の中でうろうろしてしまった」と経験不足も認めるが、それも今後の伸びしろだ。「ひたすら日の丸を意識していく。これで五輪予選は走ることができる。少しずつ見えてきた」。いち早く出場を決めたMGCは23年秋。大舞台を現実にするための時間はたっぷりとある。

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